『三國志 覇道』のプレイレビュー記事です。
三国志シリーズで一世を風靡した、戦略シミュレーションゲーム界のレジェンドといっても過言でないコーエーテクモのアプリゲーム。三国志を題材にしたオーソドックスなストラテジーでしっかり楽しめる作品となっています。
『三國志 覇道(ハドウ)』は個性豊かな三国志の武将たちと共に戦う戦略シミュレーションゲーム!コーエーテクモの「三國志」シリーズ35周年にして初のスマホアプリ登場!広大な大陸を舞台に、三国志の武将たちがリアルタイムで激突し、あらゆるものを奪い合う!三国志の英雄たちと共に中華統一を目指せ!
『三國志 覇道』プレイレビュー
中華統一を目指す
時代は後漢末期。劉邦より続く400年もの栄華を誇った漢王朝が斜陽の時を迎えている。黄巾党の蜂起にはじまり全国に戦乱が広がっていく。王朝腐敗の世の乱れを正す方法があるという。
それは主人公が天下を治めればいいのである!
ということで中華蘆がスタートするのです。
OP映像はかなりカッコよくテンション上げてくれます。案内役の蘆蓮香さんも美人で良し!
中華統一に必要なこと
蘆蓮香さんが中華統一に必要なこと…基本的なゲームの流れを実践しながらレクチャーしてくれます。この手のストラテジーゲームに慣れてない人も安心してプレイできます。
おおまかな「やること」は以下の3つです。
- 内政
- 軍事
- 武将の強化
まずは蘆蓮香さんの言われた通りに一通りやってみましょう。
内政
まず最も大切なのは「内政」です。ざっくりいえば町を発展させることです。施設を作ってレベルを上げていく作業。工事は数分~数十分かかるようになってます。ま、この手のストラテジーではお馴染みですね。
『三國志 覇道』は施設を自由に好きなところに建てたりオブジェにこだわったりする箱庭系でなく、あくまでもシンプルに発展させていくやつ。箱庭ゲーとしての楽しみはない。
資材は自力で回収式です。「一括調達」でワンタップで終わるので、ログインしたら資材調達するようにしましょう。
軍事
軍事は敵軍と戦うこと。ネーム有りの武将と雑兵でひとつの師団としてバトルに出せます。武将は個々でレベル上げして、雑兵は内政にもつながる「兵舎」で数を増やしていきます。
戦うのは外のフィールドを闊歩してる盗賊や他プレイヤー。さらに修練です。バトルは見ても見なくてもいいけど、なかなか良い感じのアクションをしてるのもミソ。
スキルの発動はかなりかっこいい!
バトルは見てても楽しいものとなっております。
また、武将にはそれぞれ「騎兵」「歩兵」「弓兵」の属性みたいなものがあり相性がモロに戦局に影響するので戦略性も高いものとなっております。
武将の強化
『三國志 覇道』は武将の強化も大事。雑兵の数だけでなく、それを率いる武将もきちんと強化していく必要があります。
武将強化は3種類ある。
- レベルアップ
- グレードアップ
- 将星ランクアップ
レベルは賊を討伐して得られる「経験所」で上げられます。グレードは修練でGETできる「グレード素材」で強化可能。将星ランクは友好度を高めてランクアップできます。
また武将はガチャで入手可能となっています。
最初の10連は何度でも引き直し可能となっています。
迷わず進められる
自由度が高いゲームなのでプレイヤーが好きなように進められるけど、逆に「なにからやれば分からない!」という方もいるでしょう。安心してください!素晴らしき羅針盤があります!
それが右下にある「ミッション」です。ここにあるミッションに沿って進めていけば間違えることはありません。自由にプレイできて、きちんと進行すべきミッションがある。初心者も上級者も楽しめる。
ネームバリューがあるだけに…
『三國志 覇道』は演出・音楽・操作性・コンテンツ…とすべてが高クオリティで、この手のゲーム好きなら間違いなく刺さる。丁寧に作られててしっかり楽しめるようになってる。
がしかし!しかしである!やはりどうしても「凡」感はぬぐえないと思ったり思わなかったり。というのもコーエーテクモって、こういうストラテジーゲームが流行る前から基本システムは同じゲームで天下取ってた会社ですからね。
飛行機におけるライト兄弟のようなポジションがコーエーなんですよ。まだオンラインゲームがなく、PCゲーでファミコンでスーファミで「国強化、戦力強化、天下取り」って戦略シミュレーションのジャンルを確立させたわけですよ。
そんなコーエーテクモがアプリで三国志ストラテジーゲーム出すってなったら、既存のストラテジーを超越するようなものをユーザーも当然期待しちゃうじゃないですか。丁寧に作らてクオリティ高いけど、この手のゲームが先鋭化されまくってる中で出ると…、どうしても凡感が出てしまう。
例えるなら背油ラーメンですよ。90年代~00年代に一世を風靡した「こってり系ラーメン」の礎を築いたわけじゃないですか。当時の勢いは「次郎系(インスパイア含む)」「大勝軒系(魚介)」「家系」もまで萌芽で、一番勢いあったこってり。
しかし、時代は進化してるわけで。10年代からはいわゆるこってり系で背油はイマイチじゃないですか。「次郎系(インスパイア含む)」「大勝軒系(魚介)」「家系」がより先鋭化して覇権を取ってるわけで。そんな中で、20年代に背油系をドン!と出されたみたな…そんな心境です(←なんだこの例え)。
完成度は間違いなく高いが、ライキン以降インフレしまくってるこのジャンルでは…。コーエーというレジェンド看板背負っても普通と思ってしまうかも。知らんけど。
コーエーテクモならこの手のゲームで最高傑作をリリースするに決まってるとハードル上げると、普通に面白いけどインパクトに欠けるかも。
『三國志 覇道』レビューまとめ
そんなこんなで『三國志 覇道』プレイレビューでした。
丁寧にしっかり作られててストラテジーゲームとしては間違いなく楽しめる良作となってます。
とはいえ、この手のゲームの走りであり歴史を作りまくっていたコーエーテクモとアプリストラテジーとしてハードル上げすぎると想定は超えてません。でもきちんと細部まで作られてるので普通に面白いです。