青騎士17号A、B読了。
頂きました。新連載2つに連載陣も盛り上がるエピソードが多く、今号もボリューム満点で面白かったです。
鎮護庁祓竜局誓約課(鵜山はじめ)
私はこの漫画を令和版の『蟲師』と評しているのですが、より正確に言うと女の子が可愛い蟲師みたいな雰囲気の作品です。で、今回は山の大自然でなく200年前の「大許於呂(だいこおろ)」と呼ばれる大地震で海に沈んだ都市の描写が圧巻でした。思わず手を止めて隅々まで見る。
何より、まさかの水着回で大変グッとくるものがありました。普通に水着姿も素晴らしいですが、食い込みを直す描写にプロの拘りを感じました。恋する乙女模様まであって100点満点中で100000点です。ブヒブヒ。
メガロザリア(みやまるん)
さあ!盛り上がってまいりました!
前回、王子の想い人であるエミリの暗殺に成功するも、探偵パメラにロザリアが黒幕であるって餌をまかれます。そしてついにロザリアが追い詰められてしまいます。ああ、「ここまでか…!」と読者の誰もが思う中での、えぇぇぇぇ!?
中世ファンタジー版『デスノート』みたいな面白さがあり、デスノ決着の「ジェバンニが一晩でやってくれました」みたいなのから、まさかまさかの超展開で「どういうことだってばよ!」と驚愕。まさか、ここからハッピーエンドか?続きが楽しみすぎる。
煙の向こうに声が聞こえる(岸本七子)
本日発売の「青騎士17号B」より、
新鋭・岸本七子さんの新連載『煙の向こうに声が聞こえる』が大スタートです‼️主人公の充(みつる)は湯河原で便利屋を営む愛煙家の男。
街のひとに慕われる彼には、ある特殊な力があり――?ぜひぜひ応援よろしくお願いします❗️ pic.twitter.com/TPy5VmVHtk
— 青騎士 (@aokishimanga) December 20, 2023
新連載。湯河原を舞台に、主人公の門野充がタバコを吸いながら便利屋を営む日々を描くものかな。近年は喫煙できる場所も減っている中でうまそうに煙草吸う愛煙家ってのも味わいを出してます。雑用などをする便利屋で人々と関わっていく。
1話目では旦那に先立たれたお婆さん家の庭の手入れってまさに雑用というべきありふれた依頼。じっくり染み渡る骨太なヒューマンドラマがあり、毎回こういう感じなのかなって思ったら可愛い姉ちゃんと知り合った。今後が楽しみです。
乙嫁語り(森薫)
( ;∀;)感動した!!
『乙嫁語り』英国編ともいうべきスミスとタラスの身分違いよいうか文化違いの夫婦。『エマ』の身分差もそうだけど、格差題材にすると、めちゃくちゃ良い話を描くよね。森薫先生はその圧倒的精巧さでまるで19世紀へタイムスリップしたかのように、その場にいるように感じさせるリアルさがある。
今作の乙嫁たちも、こういう女性が当時は中央アジアにいたんだろうって思わせる説得力がありました。リアルな歴史を紐解くようなね。しかし、スミスとタラスの恋愛劇はもうファンタジーなんですよ。良い意味で。ラブコメ読んでるようにニヨニヨ頬が緩む。
それだけもお腹いっぱいなのに、今度は別れた義母を見事に掘り下げており、これがすごく胸にしみわたる極上のエピソードで泣ける。良い…。
屍介護(三浦晴海、三卜和貴)
本日発売の「青騎士17号B」より
三卜和貴さん執筆の『屍介護』が連載開始です❗️
本作は角川ホラー文庫刊の三浦晴海さんの同名小説が原作となっております。電話も通じない山奥の邸宅での住み込み介護。
そこで介護士の茜が目の当たりにするおぞましい光景とは…。心ヒリつく繊細な筆致にも注目❗️ pic.twitter.com/Rwyz3hdh8w
— 青騎士 (@aokishimanga) December 20, 2023
角川ホラー文庫の三浦晴海先生原作、三浦晴海が超画力で描く新連載です。もと看護師の主人公・栗谷茜は、「訪問看護ひだまり」という介護会社のスタッフに再就職する。
彼女の仕事は名家のご令嬢である紀倭子さんの介護スタッフ。山奥にある屋敷で住み込みで働きます。豪邸なのに庭は荒れ放題で建物も傷みが目立つ屋敷。住み込みで介護する紀倭子さんは重病を患ってるようなのですが…って、はぁぁぁぁぁ!?
ホラーとサスペンス要素が満載の「なんでそうなってるんだよ!?」って疑問が出る絶妙な引きに引き込まれる。細かい劇画チックな描写は恐怖を駆り立てる!これどうなんだ?どうしてそういう状況なんだ?って謎が謎を呼びます。続き気になる!
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