子供の頃に抱いていた天津飯の印象は戦闘能力のインフレについていけなくなった雑魚Z戦士以上でも以下でもなかった。むしろ常に次元が違うと抜かしてビビってる男ぐらいあった。
天津飯といえば「次元が違う」「世界が違う」の台詞ですからね。
何回絶望してんだと。「格好悪いな」「情けないな」としか思っていなかった。
しかし、年を取ると天津飯の格好良さに気づいてくるのだ。
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天津飯ガチ格好良い男説
地球人Z戦士で最も勇気がある
人造人間編以降の地球人Z戦士は悲惨の一言。
まったく活躍の場がない「やられ役」しかない。
天津飯もやられてばかりです(足止め役もやったことあるが…)。
確かに常に次元が違うと絶望しているのが天津飯クオリティ。
でも、それは言い換えると絶対に勝てるわけない相手なのに臆さず立ち向かったという証左でもある。天津飯は地球人Z戦士で最も勇気がある男なのだ!
それをきちんときちんと検証してみよう。
人造人間に唯一立ち向かった地球人Z戦士
354話
すでに人造人間との戦いは「次元がちがう…」と認識していたのにも関わらず、天津飯は前線に出てくるのであった。
ベジータが人造人間18号にやられ、トランクスが特攻した後に続いたのです。ピッコロと一緒に人造人間17号へ立ち向かって行ったのである。当然、天津飯は勝てるわけ無いって知っているのにも関わらずです。
これは凄い事だよ…。
結果は首しめられてKOでしたが、臆せず向かって行く事がどれだけの絶望感を克服したのかと。どれだけの勇気を振り絞ったのかと。
殴りかかるも避けられ、首を絞められて落とされた。
逆に言えば、地球人Z戦士でたったひとり戦いに挑んだのだ。
一緒にいたクリリンが「すまなかった」「オレは足がすくんじまって立ち向かうこともできなかった」と謝罪したように、普通ならガタガタ震えて意気消沈しますって。それなのに天津飯は勝てぬと分かっているのに、立ち向かう一歩を踏み出した。かっけー!
【人造人間編の地球人Z戦士】
・天津飯…地球人で唯一立ち向かって行った
・クリリン…足がすくんで動けなかった
・ヤムチャ…戦線離脱「情けないがオレが一番役に立ちそうにない」
・チャオズ…置いて来られた
人造人間相手に戦闘した唯一の地球人である。
「どうしようもない」×2の絶望
370話
・もうだめだ…こ、これではどうしようもない…(369話)
・な、なんということだ…世界が違いすぎる…あ、あまりにも…あれではどうしうもない…(370話)
セルの気を感じて「どうしようもない」。
近づいて目視して「どうしようもない」。
2回もどうしようもないと絶望した天津飯である。
確かに、天津飯ではどうしようもない相手です。
だがしかしである!
「どうしようもない」からといって、圧倒的差があるからといって、意気消沈して絶望してるだけではないのが天津飯の生き様なのです。勝てない事は明らかだ。足がすくんで震えてもいる。それでも、天津飯が立ち向かわない理由にはならない!
373話
すまんな餃子…
オレは死ぬかもしれん…
逃げなかった!
誰もが第二形態セルに絶望する中、誰もが逃げ出す中、天津飯だけは立ち向かっていくのです。
新気功砲で足止めしたのも快挙であるが、どうあがいても勝てない相手に絶望を乗り越えて挑む「ハートの強さ」こそ凄まじい。フリーザ相手に絶望して泣き出したベジータとはメンタルが違う。
絶望して、震え上がって、それでも…。
立ち向かって行く一歩を踏み出す姿に胸が熱くなる。
最終決戦でも前線に唯一立った地球人Z戦士
セルゲームが終わって、地球人Z戦士は身の程を弁えてかみんな武闘家を引退してしまいました。
もう誰も修行や鍛錬すらしていません。クリリンすら坊主頭をやめてしまった。ヤムチャも完全に一般人。それなのに天津飯はストイックに修行を続けていた。
ブウ戦でも地球人Z戦士で唯一活躍します。ブウのエネルギー波を気功砲でかき消しデンデを救ったり、ブウの下半身にKOされたり。やられ役ではあるが、ここに至っても「やられ役」になれるのが凄い。
次元が違うことは最初から分かってた。
それでも、天津飯はやって来る。確かな武功を上げる。
とっくの昔に戦闘能力インフレに置いてかれて、絶望的な相手にいつもビビって、いつもやられてしまう。
天津飯には何もない。ただ「なにか」一つあるかも。『ダイの大冒険』ダイの言葉を借りれば「どんな強敵にも立ち向かっていくこの勇気しかない」だ。人はそれを勇者と呼ぶ。勇者とは勇気ある者!ならば天津飯は勇者だったのかもしれんな。
天津飯はサイヤ人じゃない。どんなに修行しても埋められない差がある。それでも生涯かけて修行する。『3月のライオン』島田の言葉を借りれば「抜けない事があきらかだからってオレが努力しなくていいって事にはならない」だ。
天津飯は最高な男だ
・どんな強敵で勝てないと分かっていても立ち向かう!
・絶対に追いつけないと分かっていても修行を続ける!
天津飯とはドラゴンボールで最も尊敬できる男なのかもしれんな。
誰よりも「勇気」がある。
誰よりも「努力」をする。
天津飯は尊敬できる
かっけーんすよ…
サイヤ人にも負けて。
人造人間にも負けて。
セルにもブウにも負ける貧弱な戦闘力を持ち。
欲はなく決して奢らずいつも静かに修行している。
絶対に縮まらない才能あってもよく努力し分かり。
そして差は埋まらず…。
未来から来た少年と親父がやられそうになれば、行って一緒にやられ。
どうしようもないセルあれば、行って新気功砲撃ち。
魔人が神様を狙えば、行って間一髪で助ける。
みんなに雑魚と呼ばれ、褒められもせず、苦にもされず…。
そういうものに私はなりたい。
コメント
言われてみればピッコロ大魔王編ぐらいからずっと死を覚悟しつつも戦場に立ち続けたキャラですね。
悟空を舞空術で助けたりとその頃から活躍する場面もチャント貰ってるし
Z戦士で唯一、サイヤ人の戦闘スーツを着なかったりベジータに迎合しなかったのも芯の強さを感じましたね。
セルを足止めしたの、当時は「いやいや、天津飯ごときが今更セルの足止めができるなんておかしいだろ」とか思ってましたけど、今は素直にそれができる天津飯かっこいい!頑張った!って思える
気功砲って技そのものが命を削る禁じ手みたいな技だから
新気功砲はもっとやばい技だと思う
それを連発してたからこそ止められた
悟空クラスが気功法使えればとんでもなくやばい技だと思う
第22回天下一武道会決勝の印象が強過ぎてねえ
あれほんとに個人的にはDBベストバウトの一戦
仰る様に鳥山先生も天津飯の格には気を使ってくれてたと思う、後半でも
鬼殺隊の肉の壁を思い出した
でも、餃子のヒモだけどねw
戦いの姿勢はかっこいいんだけど
バンダイ時代のゲームでは地球人最強として前線に立てたからな。(最後はサイヤ人ゲーになるけど)
そういう意味では天さんの信頼感は凄い
20年ほど前の若かりしヤマカムさんによる天津飯の評価
http://yamakamu.com/archives/3302224.html
笑
ヤマカムが始動したのは2003年11月25日なので、そこまで古くはないはず
(当初はただの日記サイトだった)
この記事大学の時に見たから15~16年ほど前かと思います。
まぁ十分大昔ですねw
2012年と今では世相も違うよ
あの時はドラゴボはジャンプ黄金期の代表作で「すでに終了した作品」
ヤマカムさんのレビューでもピッコロさんゴミ説や悟空畜生説が人気ページだった。あのキャラは実はダメダメだった。もう一回読み直せ!という感じのドラゴボsageが読者に人気だった
かたやその後の2015年からドラゴボ超という新シリーズがはじまり、劇場版やゲームなど第二次ブームを巻き起こした。10年以上たっての一次ブームを超えたヒットはなかなかない(セラムンも失敗している)
もはや、ドラゴボは現行作品であり、ファン層も2012年の記事と違いリアルタイムのジャンプ読者とは違う。そんな人向けにsage記事書いても読まれるわけないし、下手したら電通からお叱りを受ける。
これは旧旧(初代)ヤマカムサイトからの転載なので、2012年よりも前
正確な日付までは調べる気力がない
当時も天津飯ディスりながらもセル第二形態足止めの功績だけは凄いと認めてるの草
ブゥ編の衣装かっこよくて好き
天津飯は昔から好き。アルティメットバトルで顎龍拳を鍛えまくって当たった瞬間に5ゲージくらい一気に削って即死させられるんだぜ。
鳥山先生によると天津飯は宇宙人だけどな。
宇宙人の子孫だな
三つ目族の子孫らしい
ブロリーの映画に言及しないのはなんか理由があるんか?
天津飯は悟空に公式試合で勝ったことあるからな
落ちぶれたなりに格を保ってザコなりに仕事を果たすのは元ライバルの矜持よ
天津飯は戦力外なりに頑張るところは勿論ですが、律儀なところも好きです。
ヤムチャの足をへし折ったことを謝ったり、
離反することになっても桃白白や鶴仙人に対する敬意を忘れなかったり
亀仙人や悟空と戦いを通して、改心していく様も実に武闘家らしいです
今更ですけどw
個人的に亀仙人が天さんとやり取りする時は、いつもの惚けた感じが薄れて武天老師って感じになるのが好き。
師弟関係だったら良かったのになぁ
まるで芸人中谷悦次郎門左衛門わがはい