『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』をクリアしました。裏ボスも倒して真エンディングもみました。感想を一言で述べれば、ありがとうドラゴンクエストでしょう。歴代最高傑作であり、歴代ドラクエシリーズの総決算ともいえる内容でした。
それにしても。レベル80超えて楽勝だろうと挑んだラスボスにまさかの大苦戦ですよ。いや、パワー勝負というか純粋な戦闘能力ならこっちが上なんですが、まさかの「こんらん地獄」に陥ってしまいました。
どんどん混乱していき何度も死にかけたわ!ラスボスは凄まじいダメージ与えてくる脳筋野郎って相場が決まってるのに、歴代ドラクエボス史上もっともコスい手を駆使しおって。それだけに効果は絶大だ。装備を吟味しないとレベル99でも苦戦する仕様やな。
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我が人生はドラクエと共に歩み、ここに一つのドラクエ物語の集大成を見たって感じですね。ドラクエ11をやり切ったという満足感でいっぱいです。俺はやり切ったんだ!この果てしなく続くドラクエ道を!めちゃんこ面白かった。感謝しかない。
(※ネタバレ全開!見たくない人は、メタルキングのように逃げ出して下さい)
過ぎ去りし時を求めて
まさに大団円というに相応しい物語でした。
神話の時代、先代勇者ローシュから続いた因縁を断ち切り「過ぎ去りし時を求めて」というのはこういう意味合いだったのかとも取れるラストに充実感と満足感は文句無し。『ドラクエ11』単体を評価するなら最高の物語とEDだったと断言できるでしょう。
しかし、『ドラクエ11』は歴代ドラクエと違ってそれ1本のゲームだけをプレイして一つの物語とは別に、これは他のシリーズに繋がっているのではないかとプレイヤーが示唆するぐらい意味深なエンディングでした。
最初のロトシリーズ『ドラクエ3』や最初の天空シリーズ『ドラクエ6』に近いものの、さらに突っ込んでいた為に、『ドラクエ11』しかやったことがないプレイヤーはポカーンになってしまうかも。そういう意味では、古参ユーザーな程評価を高めるが新規ユーザーからは評価を下げるかもしれません。
そして、私は古参のドラクエユーザーなため、評価は100点満点中100000点ぐらいあげたい出来でした。「うおおおお!」と盛り上がりまくり。
新たなロトシリーズだった
ロトの勇者だった
ドラクエ11の主人公は「ロト」だった!
確かに「勇者の剣」がどう見ても「ロトの剣」であり、地名も「ロトゼタシア」だったのでそんな気はしていた。ラスボスなんて闇の衣をまとって、戦闘曲は大魔王ゾーマ戦曲「勇者の挑戦」がかかってテンション上がりまくったし。
『ドラクエ11』と『ドラクエ3』はかなり近い臭いを感じました。11の世界地図もドラクエ3の地図…つまり現代のリアル世界地図にかなり酷似していました。これから時が経って地殻変動したらこういうなるんだなって感じの世界地図です。
ドラクエ11 / ドラクエ3
『ドラクエ11』の後に地殻変動して『ドラクエ3』の世界になった。11の勇者が初代ロトで3の勇者は二代目ロト。「ロト」の名を持つ勇者は2人いたのか。『ドラクエ11』→『ドラクエ3』って時系列でロトシリーズの四作目なのかと。
もちろん、作中できちんと明言されていないため受けとり方はプレイヤーの想像に委ねてるいます。解釈は人それぞれでしょう。ドラクエ11の主人公が勇者「ロト」で、後のドラクエ1~3で描かれたロトシリーズに直接繋がるとも取れるが、私はあえてノーをつきつけたい(個人の解釈)。
元来のロトシリーズはドラクエ3の主人公が勇者「ロト」で、その子孫が1の勇者で、1から100年後がドラクエ2ってことで見解は一致していたと思います。ドラクエ11はその「3→1→2」の直接繋がっていた時系列に一石を投じたと思う。
さらにいえば天空シリーズに繋がるのではなかとも思える描写もある。ロトシリーズに繋がるのか、天空シリーズに繋がるのか。この辺りは完全にプレイヤーの解釈に委ねられてますね。ひとつ言えることは、ドラクエ11は歴代ドラクエの元祖、一番昔の話でしょう。
聖竜とは…?
聖竜さん
はてさて。ドラクエ11で核心的だった「生命の樹」が、実は邪神に敗れた聖竜のもうひとつの姿だったと真EDで判明します。このドラゴン(聖竜)の姿はどう見ても、天空シリーズのマスタードラゴンと瓜二つであり、天空シリーズのマスタードラゴンが聖竜だったと捉えることもできるデザインです。
それでいて、この聖竜は意味深な事を述べるのです。
11の主人公をロトゼタシアを救ったロトの勇者として語り継がれると予言し、以下のように謎めいた言葉を残すのでした。
光りある限り闇もまたあります。
長き時を果て、再び闇から何者かが現れるでしょう。
もしかしたら私自身が闇に染まることもあるかもしれません。
しかし…人の愛は勇気は決して消えることはありません。
もし、私が闇に堕ちてしまったら、その時はどうか
この剣を手に…(勇者の剣=どう見てもロトの剣)
そう言い残して、聖竜は消えてしまいました。
まるで、自分が未来で闇に堕ちてしまうかのような言い回しで…。
もしも、聖竜が闇堕ちしたら、世界を救った「勇者の剣」で自分を倒してくれと言い残して去っていくのでした。勇者の剣は、デザインがロトシリーズの「ロトの剣」とまったく同じなだけに意味深すぎる。
エンディングは「過ぎ去りし時を求めて」のナレーションと共に、時代も舞台も変わります。ただ一つ変わらないものは11の主人公が持ってた「勇者の剣」だけである。まるで遥かな時代が経つ中で、「勇者の剣」だけが変わらず在り続けるように全てが一変していきます…。
そして…!
時代が経った…
11主人公が使った「勇者の剣」は変わらない姿で時代が過ぎ去っても有り続けた。その剣を次に抜いたのは、新たなる勇者であった。どう見てもドラクエ1の勇者です。本当にありがとうございました。
「ファー!」って叫んじゃいましたよ。
だって、ドラクエ11の勇者が持ってた剣が、遥かな未来でドラクエ1の勇者に直接繋がった(ようにしか見えない)描写ですからね。聖竜自身も、自分が闇に堕ちることを示唆してたし。
これを素直にそのまま受け取ると、ドラクエ1の竜王とは闇堕ちした聖竜の未来の姿であり、ドラクエ1の主人公「勇者ロトの子孫」とはドラクエ11の主人公とマルティナの子孫という事になるではないか!ドラクエ11の勇者も「ロト」となったからね。
あれれ~?そうなると元来の解釈であったドラクエ「3→1→2」って直接の時系列なのか分からなくなってくるぞ。ドラクエ1の勇者は「ロトの子孫」としか言われておらず、ドラクエ3の勇者が「ロト」だったからこそ、3主人公の子孫が1主人公だったんだろうって見解になりました。
しかし!しかしである!ドラクエ11の主人公も「ロト」だったわけです。
エンディングで直接的にドラクエ1との繋がりを示唆してしまった。つまり、これって今までの見解と違ってドラクエ直接の時系列は「11→1→2」だったのではないかという新たな解釈が出来てしまうじゃん。
1で語られた「ロト」とはドラクエ11の主人公であり、その子孫こそがドラクエ1の主人公だったのではないかと。竜王とはドラクエ3で竜の女王が産んだ卵が孵化し成長した存在という説が最も有力でした(ロト紋はこの説を使ってる)。
ただし、この説には矛盾がありました。それは大魔王ゾーマを倒したらギアガの大穴が閉じたことである。上の世界にある竜の女王の卵が、閉じてしまったギアガの大穴をどうやって通過してアレフガルドに落ちてきて竜王になったのかと。これはいまだにファンの間で分からん謎でした。
そこへ、ドラクエ11で新たに聖龍が闇落ちしたのが竜王なのではないか説が出来たわけです。ドラクエ1のラスボス竜王は、聖龍が闇に堕ちた存在なのか、竜の女王が産んだ卵なのか。11のEDは完全に「勇者ロトの剣」と「闇落ち予言の聖竜」がある流れで、ドラクエ1の主人公登場へ直接リンクしていました。
ロトシリーズの時系列は「3→1→2」でなく「11→1→2」なのではないだろうか…。
(続くぞい)
コメント
僕もつい一昨日真エンディングまでクリアしました
初見で裏ボス相手に全滅しかけて、ギリギリのところで倒せたのもいい思い出
個人的には過去編よりも世界の崩壊を経て魔王討伐を果たした世界の方に愛着があったりしますねー
覚醒セーニャと結婚したい
あの世界も愛着ありましたかれね。
それだけに二度と戻れないのはよくできてる設定でした。
解釈はプレイヤー次第だと思います。
ところで、
マザードラゴンはダイの大冒険で、
ゲームはマスタードラゴンですよ。
すみません。
修正しました。
あれ?マルティナと結婚するイベントなんてなかったような・・・
幼馴染・・・エマ・・・うっ頭が!
結局エマちゃんと結婚しなかったので、私の中ではマルティナと結婚した事になってるんです
ウルノーガを倒した世界が天空に繋がるっていう説もあるみたいですね。
色んな解釈ができるのが良いですね
拝見させてもらいました。
一般エンディング…天空シリーズへの橋渡し(主人公は過去にいっているので不在。ベロニカ死去)
真エンディング…11⇒1⇒2への橋渡し。(主人公はこっちに残る。ベロニカ生きている。正妻はエマで、子孫を残した[ロトの血を残した]側室がマルティナ)
セニカが過去に戻ってからの話…11⇒3⇒1への橋渡し。ローシュとセニカの子孫が3へと繋がる。
で、問題のロウが明言した「ローシュは我々の祖先」発言。
主人公に勇者としての力がある以上、祖先であることは否定できない。
じゃ、どうしたら辻褄があう?
で、考えたら邪神ニズゼルファを倒す旅立ちの前にローシュには妻と子どもが既にいてユグノアを統治していた。しかし、邪神復活において妻が死去。子どもは生き残る。[くしくも11と同じ運命の子が残る]⇒ローシュ邪神討伐へ⇒旅をするうちにセニカと恋仲になる。⇒ローシュ非業の死を迎える⇒セニカは時の番人になる。
どうでしょうか?一応辻褄はあいます。
ポイントは一夫一妻で考えるのではなく、戦乱の世の中だから王室出身の人は性に対して考え方がオープンというか子孫を残すことを大切にする。と、捉えることかな。
確かにそれなら辻褄合ってますがw
まあそういうことも含めて後はプレイヤーの想像にお任せしますってことなんでしょう。
真実かどうかはどうでもいいけど
パラレルだと覚醒セーニャやロウがかわいそうで受け付けられない
時系列は巻き戻るのかパラレルになるのかボカしちゃってるのでどっちでも取れるのでプレイヤーの解釈次第ですね
雑に言えば血が流れていればそれは全て祖先となり得ます。
つまりローシュに兄弟なりがいて、その血が入っていればロウの発言も矛盾しなくなります。
さらに極論を言ってしまえば聖竜が作った人、これがアダムとイヴよろしく二人だった場合、ローシュは全ての人の祖先に当たります。暴論ですかねw
まあ確かに先祖と言えなくもないですね。
結局細かい事は謎のままなので何とも言えませんが。
エンディングでロトの剣がドラクエ1の勇者に受け継がれたシーンありましたが、
勇者の格好がドラクエ3のパッケージに酷似してるんですよね。
なので、私はドラクエ3の勇者へと続いたと思ってました。
そこはどうなのでしょうか
確かにポーズはスーファミ版を彷彿させますね。
しかし、あの格好はどう見ても1の勇者かなと。
ドラクエ10の歴史改変ではパラレルワールドが発生していなかったので、ドラクエはなんとなくタイムラインは一つで修正できるタイプだと思ってましたけど、またわからなくなってきましたね
私は10プレイしてないんですけど、結局プレイヤーの判断に委ねられてると思います。
FF・ドラクエシリーズはもうオナカイッパイだと思い、11は未プレイでしたが、
ヤマカムさんレビュー読んでめっちゃやりたくなってきたわーw
11はドラクエ好きなら是非プレイして欲しい傑作ですね
ラスボスが過去に戻って完全体になるのは明らかにセルを意識してると思った。
デザインも似てますし。
主人公はトランクスと考えれば、ドラクエ11はドラゴンボールだったんだなと思うw
良い記事だ
ヤマカムさんは漫画の記事も読み応えあるのは当然で
エロゲを筆頭にたまに書くゲーム記事も素晴らしいよ
あんたネットの宝だよ
11は二進数で3って意味もあるし。
勇者ローシュが祖先、と言うよりはユグノアの家系図を遡ると勇者に繋がる、と言う意味合いかと。弟や姉が居たのかもしれませんね。
パラレルなどについては、樹系図に近くなっているのではないか、つまり、崩壊直前(幹)→通常ED改変(枝1)→真ED(幹から枝分かれした枝2) 賢者セニカ→より大きな幹が別れている。
DQ(ロトシリーズ)の流れは確か3、1、2だったかと思うので、11勇者の後に3勇者、地下世界(1の舞台、アレフガルド)で勇者が生きることになり、1、2へ。1ロトの勇者はドラゴンクエストとしてのはじまりとして、見えたビジョンであって、いずれたどり着く未来の一端、と言う解釈をしました
ああ、しかし姉妹が尊い作品でした。魔王の剣装備したときの、何を使っても回避してみせる、と言うダークヒーロー感もたまらなかった。
個人的にはもともと「勇者ロト」自体アレフガルドに伝わる勇者の称号であって人名ではなかったはず。
そしてその称号の由来は不明だったので、それが今回明らかになったって解釈してます
だから世界的には
11→3→1→2
だけど11と3の間に血脈的な繋がりはない
って思ってます
ゼルダシリーズで「時のオカリナ」から三つの時間軸に分岐したのと同じ感覚っぽいですね。
そういえば、時渡りした世界の主人公は何処に行ったんでしょうね。いなくなったと言ってたけど。
勇者の剣がないし、事情とか知らないでしょうけど、その勇者がウルノーガ打倒後の世界に戻ってくれてたら嬉しいなと。完全に御都合主義の妄想ですけど。
個人的には時のオーブは『冒険の書』と同じ感覚で考えていました。
11主人公の場合は、最新の冒険の書(オーブ)を壊してもプレイヤー(11主人公)の記憶はそのまま。プレイヤーと違って実際に倒せるアイテムもレベルもあるし…といった感じです。この場合大樹破壊は無かったことに。
セニカの場合は、古いオーブを壊すけれど最新のオーブは残るので11の世界はそのまま。この場合は分岐の可能性(11勇者の存在自体が無かったことになる世界)あり。
時の管理人も主人公達には「『一番新しいオーブ』を壊すと~」と言っていて、実際塔の中には他の(古い)オーブらしき物も漂っていましたから。
↑を考えた時、「そういえばドラクエ5の冒険の書も3種類あったな~(理由は推して知るべし)」なんて思いました。ある意味、オーブを壊さずに時を戻した典型例かもと思ったり(;^_^A
私はニズゼルファ、レベル70で倒しました。
ところで、時のオーブを割って、過去に戻るシーンがあるんですけど、あれは時間が戻ったという人と、過去の別世界に行った、という人がいるんですよね。
時間が戻ったというなら、真エンディングでセニカが過去に戻ったのに、主人公たちが消えないのはおかしいから、別世界に行った、という方がつじつまが合うんです。
でも、別世界に行ったとなると、勇者もベロニカもいない世界が存在することになり、それはそれで悲しいですよね。
解釈は人によりますが真実はどうなんでしょうか?
ロゴのドラゴンの件、Dragon questが11文字で、ドラゴンは1文字目と11文字目にいるんですね!