『五等分の花嫁』9巻 我思う故に一花在り!

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五等分の花嫁(9) (週刊少年マガジンコミックス)

『五等分の花嫁』(春場ねぎ)9巻が出たぞー!

正直、自分の中で一番ハマってるすらある。個人的に今一番面白いまである。その一端が収録されてるのがこの9巻です。

貧乏な生活を送る高校2年生・上杉風太郎のもとに、好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。ところが教え子はなんと同級生!! しかも五つ子だった!! 全員美少女、だけど「落第寸前」「勉強嫌い」の問題児! 風太郎は、超個性的な彼女たちを「卒業」まで導けるか──!?

『五等分の花嫁』9巻

ま、具体的なポイントの感想はマガジン掲載時に書いてますので、そちらを参考にどうぞ。9巻もニヤリング満載でした。はい。

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で、語るべきは長女の一花である。

自分も長いことラブコメ好きだったんで、『五等分の花嫁』に関しては読切掲載された頃から好きだったし、連載になって期待通りの楽しさを提供して貰えてました。そこは想定通りの癒しだった。しかし、一花に関しては想定を遥かに超えてしまっている(斜めに)。

オーソドックハーレムもの

76話

ハーレムラブコメってのは「優しい世界」なんですよ。

以前にも散々語ったけど。学校や会社で摩耗している僕らに「癒し」という名の理想の世界を提供してくる。嫌なことがあったりしたけど、ラブコメ読むと「ま、いっか」「明日も頑張ろう」って気にさせてくれる。オアシスみたいなものです。

そこはとても優しい世界なのでストレスがありません。それでいいんです。「主人公=自分」で可愛い女の子にモテまくる。疲れたハートを癒してくれるのです。これこそラブコメ作品の存在意義でしょう。

ストレス無しこそアヴァロン(理想郷)

「主人公=自分」なので可愛い子に好かれて美味しい目に合うし、ノーストレスな理想郷。昔のラブコメにはライバル男が居ました、今のラブコメからは消えました。なぜならストレスになるから。この辺をマガジンハーレム作家の元祖・赤松健先生は以下のように…。

・読者の分身である恭介にとっての「ライバルの男」が出てくると、すごいストレスだったんです!やめてくれ、鮎川やひかるちゃんに手を出さないでくれと!

・それもあって、「ラブひな」には主人公に対する「ライバルの男」が一人も出てこないんです。それはマガジンの編集者にもハッキリと宣言しました。わたしは読者にストレスのかかることはやらない。

・それで結局「ライバルの男」という存在は、オタク業界では「ラブひな」以降はほぼ絶滅したんです。

https://trendnews.yahoo.co.jp/archives/447069/

ラブコメ業界には、「留美子がつき、あだちがこねし、ラブコメ天下餅座りしままに食うは赤松」という言葉がある。いや、そんな言葉は無く自分の中の造語だが真意ですが…。昔からラブコメはあったけどより完成させたのはサンデーのあだち充&高橋留美子でしょう。

可愛い女の子わんさかで、ここぞでえっちぃ描写。今のラブコメの源流でもある。そこから毒素…具体的にライバル男の存在とかのストレスを取り除いたのがマツケンなり。これは赤松先生自身が述べてます。『オレンジロード』からライバル男などのストレスを抜かしたのが『ラブひな』だと。

そして、僕ら現代人は日々の生活に疲れる中で理想郷を見つけたのです。「『ラブひな』の前と後」ってぐらい、よりヒーリングされるラブコメに進化したわけですね。昭和から平成へ…。

73話

そういう意味では9巻の武田に関しては単純にストレスにしかならなかった。悪い意味でのストレスです。俺の五姉妹を取らないでくれー!って。とはいえ、「悪・即・斬」で秒速で表舞台から去ったので、問題無い。

やはり『五等分の花嫁』は我らの理想郷だった。安心。

可愛い五姉妹にモテまくって美味しい目に合うだけの、現実世界のアレコレの疲れを癒してくれる存在である。

だ・け・ど!

この漫画でビックリするのは「良い意味のストレス」だと思う。

その存在が一花です。

一花というオルタ化したヒロイン

一花さん…あんた何してんの…?

74話で三玖ちゃんに化けた一花が妹のフラグへし折って、一花のこと応援してるしお似合いだぞい!って暗黒街道の第一歩を踏み出すのです。

驚愕したね。

一花の現代ラブコメヒロイン候補にあるまじき行為に…。ただの畜生じゃん。古き良き少女漫画で主人公の女の子にイジワルするライバルみたいな言動である。これを現代ハーレムラブコメでやるのかよ!って。

前述した通り赤松健先生の『ラブひな』が現代ハーレムラブコメの完成形である。ライバル男もおらず、主人公(読者)が可愛い女の子にモテてモテまくる優しい世界。

・80年代、あだち&留美子が可愛い女の子わんさ世界を完成させる

・90年代、それに影響されたラブコメが覇を競う

・00年代、マツケンがストレス無い美少女わんさ世界を完成させる

・10年代、それに影響されたラブコメが覇を競う

大雑把に言えば、有名ラブコメの歴史ってこんな感じでしょう。

ある意味、『ラブひな』は完成形でした。ライバル男も出ず、冴えない主人公(読者)が可愛い女の子にモテまくって美味しい目に合う。その後に覇権取った作品も、その枠の範囲だったように思える。

可愛い女の子達にモテまくるので、誰と結ばれるかってとこが見所だったとも言える。ほら、『いちご100%』の北西東南戦争とか。『スクラン』のおにぎり旗派とか。『To LOVEる』の大多数ペロペロとか。『ニセコイ』の千棘小野寺の死闘(?)とか。

極論言えば主人公は安心安定のハーレムでモテまくるので、個別ヒロインを応援してわけです。『五等分の花嫁』だと個人的に三玖ちゃんを全力でペロペロして応援してる(現在進行形)。

『五等分の花嫁』だって既存のテンプレ通りであった…

な・の・に!

一花がテンプレとも言える既存のルートから逸れて暴走し出すってんだからね。恐ろしくもあり目が離せないのです。ヒロインそれぞれにファンが付く近代ラブコメで、汚させるって前代未聞じゃなかろうか。

一花さん…あんた最高や!

ヤベー女

一花さん…あなたは素敵です。

きちんとテンプレを通り既存の美味しい部分を踏襲して『五等分の花嫁』はアニメ化しヒットしてるじゃん。このまま路線で紆余曲折してるだけでも約束されたラブコメ代表作だったわけじゃん。それぞれの五姉妹の派閥に分かれて丁々発止して何の問題も無かった。

5姉妹それぞれのファンが結ばれるのは応援するこの子だって、荒れてるようで実際は平和な世界だったのに。なのに!あえてね。一花を闇落ちさせて畜生坂道を登らせる。驚いたね。同時に夢中になる。

主観的に見れば汚い手で三玖ちゃんの邪魔すんじゃねー!って思うも、主観的に見るとめちゃくちゃ面白い。事実、最近の私は「一花どうなるんだ?」って気になって気になって仕方ないもん。何事も手につかない。呼吸困難になりそうだ…。

美少女わんさかが作られ、そこから毒素無き理想郷へ進化したハーレムラブコメ。理想の世界であり、その流れであえて一花は「良い意味のストレス」になってる。ライバル男とかの悪い意味のストレスでなく、本当に良い意味でストレスになってる。

病んでる子好きと性悪い好きとかある程度の需要はあるでしょうが、癒される優しい世界のラブコメ正ヒロイン候補の一角をここまで落とすなんて見たことねーよ!一花のヒロイン像は新しい。新しすぎる。

もうすぐ迎える新たな令和時代のヒロインなのかもしれんな。

良い意味でストレス感じさせ、ストーリーも目が離せない釘付けにする。

まあ、そう思えるのは私が三玖ちゃん派だからかもしれんが。昔から純真だった一花を応援してる人の心情は知りません。ただ、めがっさ面白い展開になった。良い意味でストレスになり一花に夢中になってしまう吸引力よ。

一花オルタの魅力

ただのクズなのに!

一花が気になって気になってどーしようもない。

一花を思うと動悸が激しくなる。三玖ちゃん派なのに一花のことばっか考えてしまう。ここまで夢中にさせてくれるヒロインはなかなかいませんよ…。

源流は恋する乙女よね

お姉ちゃんぶってるのにブレッブレで不安定な一花が人間臭くて好き

コメントより

高校生で初めて本気で人を好きになった時のどうしたら良いのか分からない感じが1番表現出来てるように見えてどうしても感情移入してしまう。

コメントより

この辺が自分の一花に対する感情に一番近いかなぁ…。

三玖ちゃんが一番可愛いと思うし結ばれて欲しいが、一番行く末が気になるのは一花。その要因は「人間臭さ」なのかなと。

とにかく言葉に出来ないし説明できない。

「スクランブルエッグ」編などで妹達から励まされ感動した後の行動がこれかよって突っ込み所満載である。しかし、どうしても好きって、あれこれ面倒な感情は語源化できないが、一番人間臭い部分が満載だ。

自分、三玖ちゃん派だけど、一花の暴走…めちゃくちゃ好きだ。

少なくとも夢中にさせて「うおおお!」「どーなんだ!」を引っ張るのは一花。

ストーリー的に面白くしてる以上のものがある。人間の一番めんどうな部分を体現してるのかもしれんな。一花の言動を「分かる」と思う人がいてもおかしくないし、「ふーん」と思う人もいるだろうし、「バカ」「クズ」と思う人もそれぞれだろう。

とにかく恋する乙女であるが、言葉や見える描写だけでも説明しがたいあれやこれやと面倒なところがたまらなく刺さる。コアな部分。

三玖ちゃんは結ばれて欲しい子ナンバワーワン!

四葉は幸せになって欲しい子ナンバワーワン!

で、一花は駆け抜けて欲しい子ナンバーワンです。

「私はフータローが好きなの!」(キラキラ)みたいな甘さだけでない苦さ。ビターな長女の20倍界王拳の全力疾走は目が離せません。可愛い。何言ってるかよく分らんが、一花がドキドキハラハラで最高です。まる。

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コメント

  1. 匿名 より:

    武田くんは五つ子を巡るフータローの恋愛のライバルではなく
    むしろフータローを巡る五つ子のライバルよなw
    実質的にフータローのためを思ってバカ姉妹を引き剥がそうとしてたのは笑った
    現状のフータローが受けてるストレスを考えると否定は出来ない
    一花さんは駆け抜けて欲しいってのは分かる
    好きだけど策略成功で勝って欲しいとは思わないポジション
    空回りしてどんどん堕ちていくその弱さを見ていたい
    勝つとしたら一度全てがバレてどん底に落ちるという過程を経てからかな
    弱さをフータローにさらけ出してからがスタートライン

  2. 匿名 より:

    最近のハーレムは女にも男にもモテるみたいなのがチラホラあるな
    女の子にモテモテでも同性の友人が一人もいないってなると勝ち組に見えないのかも
    フラグ管理の道具とかただの当て馬ギャグ要員としてのじゃなくて
    それなりにスペックも高くてちゃんと主人公との関係も掘り下げられるタイプの男ライバル男友達
    ヒロインに全く興味がなくてあくまで主人公のためのとすればストレス要因にならないと判断されたんだろうか

  3. 匿名 より:

    「悪・即・斬」ワロタwww

  4. 匿名 より:

    一花の行動は確かにネテロ会長もびっくりの悪手であり、アンチも増えたことだろう。
    でも特に流行の草食主人公がそうですが、何も行動しないのに相手が勝手に好きになってくれる、というのが嫌いな身としては、ひたすら振り向いて貰うため行動する一花さんは嫌いじゃない。
    でも当初は二乃が薬盛るヤベー奴で一花は癒し的だったのに。立場が完全逆転。今後どーすんでしょうねこれ。

  5. 匿名 より:

    一花も面白い動きしてるけどここ数話で思いっきり株上げたのはやはり二乃だわ
    ありとあらゆる要素が邪魔してるので恋愛戦では勝てそうもないけど
    終わった時にこの漫画で一番カッコ良かったキャラは?って質問には「二乃」と即答出来る自信がある

  6. 匿名 より:

    0年代以降のラブコメは女性読者向けの観点も取り入れられたと私は思います

    実際、10年代以降はハーレムラブコメから一対一の主人公とメインヒロインの出来レースのような展開のが受けています(最近ではかぐや様)
    アニメなんてそれが顕著で脚本やシリーズ構成が女性になっており、ヒロインの生々しさや修羅場をどう描くかが作品の魅力になってたりもしていますね(TTの乃絵VS裕美抗争とか色々物議を醸しました)

    赤松健のハーレムラブコメが独壇場のサブカルなんて今やエロゲくらいしかないじゃん…と自分は思います
    五等分〜はそんなご時世に、赤松健由来のマガジンハーレムラブコメでスタートしつつも女性向けの観点を用いて女の生々しさをしっかり描き、禁断のライバルイケメンまで出してきた。
    20年代のラブコメの指標になる可能性もありますね

  7. 匿名 より:

    ここにきて一花をとりあげるバランス感覚におみそれしました

  8. 匿名 より:

    むしろ武田君は癒し要員まである
    五姉妹じゃなくて明らかにフータロー狙ってるしね

  9. 匿名 より:

    そのうち揺り戻しが来るんじゃないかって気もするけどね
    赤松先生のUQだって(メインルートが雪姫だとするなら)ネギっていう最強最大のライバルキャラが存在しているという見方もできるわけで

    • 匿名 より:

      UQは完全に種Destiny状態じゃん。前作キャラの出番がUQキャラより多いじゃん。
      多分、ネギがUQ主人公倒して、全ヒロイン自分の女にしても誰も文句言えないじゃん

  10. 匿名 より:

    武田くんに関しては確かに最初ストレス要員かと思ったら今では何故か一番の癒し要員になってる …

  11. 匿名 より:

    カタログスペック高くて性格悪いっていう旧世代の噛ませライバルは絶滅したけど、そのうち新しい形のライバルキャラが生まれて来るような気はする

    • 匿名 より:

      カタログスペックは多少低下気味で性格はぱっと見悪いけどそれは主人公をちゃんとライバルとして見てるからみたいなのが増えてる
      気がする
      ヒロイン界から排斥されるようになったツンデレ要素がライバル界で拾われてるみたいな

  12. 匿名 より:

    アニメも漫画もスルーしてたけど一花のやらかしが各所でまとめられてて気になって読んだらすっかりハマっちまったよ

  13. 匿名 より:

    次の10巻ではストレスどころか癒し要素になる武田くん&前田くんw

  14. 匿名 より:

    まあ、しかし、男子がライバルと競い合う展開を避けて女子達が男子のために必死に争い苦しみ涙も流す様子を読んで楽しむというのが少年漫画の恋愛で良いのだろうかという気持ちもある

  15. 匿名 より:

    ちょっとブログ主さん、自分で書いたマガジン掲載時の75話の感想見直して来てくださいよー。
    一花のこと最低とか言ってるじゃないですか!

    個人的には今回の記事に賛同するので、75話の記事にはとブレているのはなんだかなぁとなりました。

  16. 匿名 より:

    ~が期待大な件から紹介された漫画がヒットするなんて
    こんなの絶対おかしいよ

    とはいえ5人ヒロイン用意して各々明確な強みがあるのはすごいと思った

    • 匿名 より:

      そういえば、ここでの最初に期待大で紹介=それっきりという事が多いのに珍しい

  17. 匿名 より:

    マガジンではスクラン以来のラブコメヒットかなぁ
    そしてスクラン以来の派閥戦争が5chで再来してる感じだわw

    一花はこの調子で最後まで駆け抜けて欲しいw
    改心してしまったら勝ち目ないわ

  18. 匿名 より:

    武田はストレス感じる以前に当て馬みたいな印象。試験対決も簡単に終わったしバランスとるために男キャラを増やしただけの存在。

  19. 匿名 より:

    いちごは、新主人公の続編とかいう誰得展開をやらかしてある意味伝説になってるな
    真中に似てるからいいってもんじゃない
    どうせやるなら、東城が選ばれたイフ展開やれば良かったのに……なんでああなった

  20. 匿名 より:

    俺は一番気になってるのは五月かな
    五月派という事ではなくて
    五月が、本当にフータローの事を恋愛的な意味でまったく好きじゃないのかという事
    そう見えるけど、そうは思えない
    五月だけ例外ってのはないと思うし
    それに、9巻のある発言をしてる時の表情
    どうかしてます、あんな人好きになるなんて、という発言をしてる時の表情が、少し寂しそうに見えるんだよね
    これ、自分に言い聞かせてる風にも見える
    自虐してるというか……自分がどうかしてるって言ってるようにも聞こえる