『かくしごと』(久米田康治)7巻が発売されました。
本編の漫画家マンガとしてもコミックの「おまけ」の核心部分(?)も見所満載。
後藤先生が朝起きたら、姫ちゃんがいない。家出!? パパの心配MAXな第7巻! 描き下ろしカラー「高校生姫ちゃん」編は急展開!
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『かくしごと』7巻
7巻収録のショートサブタイトルは以下の通り。
29号「I"s(伊豆)」、30号「あしたの滋養」、31号「あさきゆざまし」、32号「幽湯白状」、33号「わんわんミッドナイト」、34号「あした本気になあれ」、35号「逃走ラブストーリー」、36号「3×3AYES(サザンアエズ)」、37号「キャッチ♥愛」、38号「家出にちんぷんかん」、39号「漏れよパン」、40号「あいつとアリバイ」、41号「言えない谷根千製」、42号「ニセテコイ」、43号「ギャラリーフェイス」、44号「顔貼らいど」
元ネタは「I"s」「あしたのジョー」「あさきゆめみし」「幽遊白書」「湾岸ミッドナイト」「あした天気になあれ」「東京ラブストーリー」「3×3EYES」「キャッツ♥アイ」「ついでにとんちんかん」「燃えよペン」「あいつとララバイ」「いけないルナ先生」「ニセコイ」「ギャラリーフェイク」「アオハライド」かな。
全て漫画作品のパロディになってるからすごい(小並)。
週刊連載漫画家は泳いでないと死んじゃう魚
週刊連載漫画家
『かくしごと』はベテラン久米田先生の経験で描かれる漫画家マンガと思われますので説得力があります。7巻にしても漫画家あるある(?)のネタは尽きません。正月休み明けにはまるで描けない可久士であった。
元の調子に戻るには休んだ日数と同じ分だけ必要とかピアニストみたいな論理があったり、週刊連載漫画家は泳ぎ続けないと死んじゃう魚と例えたり。漫画家に考える時間を与えると考えすぎちゃって筆がまるで進まなくなるそうな。
正月休み明けで再び始動するのも大変なのに「連載明け」はもっと大変という事を久米田先生の「描く仕事の本当のところを書く仕事」で語られてます。ジャンプ作家がヒット作1つで燃え尽きてしまうのもそれが原因と推測。
連載終えるのは始める時以上に、それだけエネルギーを消費するのです。多くの漫画家がきちんと終わらせようとして全て使い果たしてしまい次回作が起こせなくなるのです。そう、だから!沢先生とか、最終回ぶん投げる事によって体力を温存して初めて次回作が描けるのです。
…誰のこと言ってるんスかね(すっとぼけ)。
浦〇直樹先生が最終巻尻すぼみして終わらせるのは次回作のためってことですか。
久米田先生の魂の叫びを聞いた(ような気がする)
言えない谷根千製
今巻の漫画家ネタで一番笑ったのは「編集者のアリバイ工作」でしょう。漫画家は編集のアリバイに使われるという自論を展開するのでした。
・日曜日にゴルフ行きたいから「〇〇先生との付き合いで仕方なく」
・好きで夜遊びしているのに漫画家の責任にする
・アリバイの口裏を合わせた
・編集の家族に恨まれた
・知らない所で何度もキャバクラ接待された事になってる
「日曜や深夜に漫画家が呼び出すなんて100%ウソですよ!奥さん!」とこっち向いて紙面上で叫ぶ可久士は鬼気迫るものがありました。
迫真すぎる
まあ流石にネタだろうとフィクションだろうと思ったら(改蔵にそれっぽいネタはありましたけどね)「描く仕事の本当のところを書く仕事」でノンフィクションであると主張する久米田先生。
一番酷かったのは日曜日に急に担当さんから電話があり「今日打ち合わせしよう」と近くのファミレスに呼び出されたのです。こんなにやる気の担当さんは見たことが無かったので期待して行ってみると、そこには奥さんと同伴の担当さん。
毎週日曜日に打ち合わせをしていることを証明したかったらと。もちろん一度も日曜に打ち合わせしたことなんてないそうな。家族の前でファミレスで打ち合わせ。それが担当二代続いた落語のような本当の話。日曜に担当を呼び出す非常識な悪役作家を演じきったと自負する久米田先生でした。
携帯電話もインターネットも普及する前のおおらかな時代…って、その頃はサ〇デー編集じゃん!
他にも逃亡する話など漫画家あるある(?)ネタは大変面白かったです。
そして7巻最大の見どころは高校生の姫ちゃんでしょう。
※一応ネタバレ注意な
姫ちゃんについて新たに判明したもの
私とお父さんが本当の親子で安心した
朗報!姫ちゃんと可久士は実の親子で確定!
『かくしごと』というタイトルは「描く仕事」と「隠し事」に加えて「隠し子と」という意味があるトリプルミーニングではないかという疑いは消えましたな。100万回言われたでしょうしね。以前姫ちゃんを「育てさせてもらってる」という言い方をしてたので心配だったが杞憂でした。
姫ちゃんは別に「隠し子」ではない。
むしろ「隠し子」だったのは父・可久士の方でした。
6巻で登場した姫ちゃんを「姉さん」と呼んだ少年は、可久士の腹違いの妹の子。つまり血縁上は「いとこ」に当たる関係だったと判明しました。姉さんなんて紛らわしい言い方しおって!また、父(姫ちゃんの祖父)は有名な歌舞伎役者でした。これで後藤家の関係は大分明らかになりましたな。
姫ちゃんの関係
可久士は認知されてなかったそうです。重いな!
ちなみに姫ちゃんの従弟の少年は父親が歌舞伎役者の石川斎三で最近なんとかェ門を襲名。可久士の腹違いの妹(少年の母)は歌舞伎役者の娘でまさに梨園の一族って感じですね。しかし少年は姫ちゃんとの血縁関係を知ってたが、誰から聞いたんじゃろ?
姫ちゃんの母親については本編でも色々と描かれております。祖父は有名な日本画家であると判明してます。名は「戒潟魁吏」…ってすごい名前ですね。おそらく雅号だと思いますが、このレベルの日本画家って本名なのか?よく分かりません。
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これで姫ちゃん自身の出生は大分スッキリ。「隠し子」でなくて良かった。むしろ可久士の家系の方が謎が多いですよ。なんたって、7巻本編で姫ちゃんは可久士の義理妹の実家へ行ってるんだもん。
本編の姫ちゃんの行動は?
家出にちんぷんかん
「ここが…」と可久士の腹違いの妹が住む家へ訪ねているのです。
もちろん姫ちゃん自身は父の出生を知ったのは7年後の高校生時代。可久士の妹がいるとか従弟がいるという意味で訪れたわけではないはず。なのに「ここが…」と意味深な台詞。続く言葉は何なのさ!謎である。
姫ちゃんが訪れた理由は不明ですが、手には手紙を持っています。あて名は「後藤姫様」と姫ちゃん自身へ宛てられた手紙でした。おそらく、姫ちゃんはこの手紙を読んで、可久士の妹の家を訪れたと推測されます。誰が姫ちゃんへ手紙を書いたのかって謎ですね。
しかも父に内緒にするので可久士に関することっぽいよなぁ?
でも、可久士の出生は7年後ではじめて知った様子だったし。う~む…。
7年後に可久士は生きてる?
7年後の千田奈留
詳細不明ながら千田奈留は7年後の舞台でも登場。今は20何歳かでしょうか。写真を持ってある人物を探している様子です。シルエットを見ると可久士にしか見えません。そこで漫画家でなく普通に働いていたってことでしょうか。生きてる可能性が高まったかな。
そして、普通に外出してて特に騒がれず触れられてない7年後の千田奈留ちゃん。アイドルのセンターになれなかったんだな…。いや無名の地方アイドルならワンチャンあるか?
7年後の可久士が生きてるかどうかも含めて本編と同時に「高校生の姫ちゃん」シリーズも続きが楽しみです。まる。
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コメント
かくしがせっかくの男の子なんだから迎えれば良かったのにね
バクマンとはまったくベクトルの違う漫画家漫画。たまたまヒット作の担当になった編集の話とかも完全サンデー編集部のことですよね……。
ヤマカムさんタイトルで大事なネタバレするのはヤメテー
最近うみねこを読んでいるせいか、キャラの台詞も簡単には信じられなくなっている。まぁ、可久士と姫はホンモノの親子なんだろうけどさ~。
てか隠し子は本当の親子でしょうが