『高杉さん家のおべんとう』完結なり。
10巻は物語を締めるために使ったという感じ。
フランスへの栄転が決まったハルと、大学受験が近い久留里の結末なり。感無量なり。「レシピの数だけふたりの思い出がある…」という帯のコメント通り。色々と思い出しながら読みました。
久留里が可愛すぎる
やはり久留里の可愛さ。これに尽きるでしょう。
恋心に目覚めた久留里の可愛さは、巻が進むごとに私の心の琴線をクリティカルヒットしまくったというもの。
めったくそ可愛いな!
最近は『ニセコイ』の春ちゃんがクマパンの代名詞(俺の中で)であるが、やはりクマパンの久留里も忘れてはいけません。最初は小さい娘だった久留里も、今では立派な美少女に育ったものだと感慨深くなります。
ずーっと久留里は可愛かった。いや、これからも久留里は可愛いのであろう。そのもふーとした笑顔は癒しそのもの。くるりんマジ天使!
対して、小坂さんは登場する度に俺の心にダメージを与えてくれるw
『高杉さん家のおべんとう』は初期から評価が高かったんですけど、7巻で「えぇー!?」って展開になったのである。7巻のアマゾン評価が如実かな。
個人的にアマゾン評価は死んでも参考にしないのを金言にしてるんですけど、「まだ届いてないけど期待を込めて☆5です」とか「kindle化が遅いので☆1つです」とか「発送が遅かったので☆1です」とか目も当てられない。でも、『高杉さん家のおべんとう』7巻はレビュー数も断トツの多さで、当時の凄まじさが分かる。ボロクソに叩きすぎー!
まあ、NTRを食らって精神的なダメージを受けたのは分かる。
僕も阿鼻叫喚であった。心に深い傷を負ったさ。
だから、もう小坂さんのことは忘れよう!
なんつーか、10巻でマルくんをきっちり振ってハル愛を貫いた久留里に胸が熱くなったね!
マル「高杉が好きです。彼女になってください」
久留里「(無言)」(首をブルブル横に振る)
マル「オレが嫌いじゃなくて、ハルくんが好きなんだよね」
久留里「(無言)」(赤面しながらこくんと頷く)
最高かよ!
マルくんにきっちりトドメ刺した久留里に胸熱ですよ。
私は、丸宮兄弟に両ヒロインとも持ってかれ、ハルが寂しく独りになるENDすらあるんじゃないかと本気で心配してましたから。そうか、久留里はハルラブ一直線を貫くんだな、と。
久留里の可愛さはどんどん跳ね上がっていくよ。
可愛さ力を53万まで計測できる私のスカウターも、10巻の久留里の恋する乙女っぷりにボン!と爆破しました。圧倒的な破壊力の可愛さであった。そして、久留里のジェットスクリームラブアタック!告白である。
うおぉぉぉぉぉぉ!
最高すぎるだろうと。
久留里の勇気を振り絞った告白は感動的ですらあったね。
あの少女がねぇ…と感無量である。
無口で上手く喋れない久留里の成長っぷりが見て取れる。
『高杉さん家のおべんとう』は久留里の成長奇譚なんだな。
そしてハルの返事は…?ハルが返事をするまでの紆余曲折が『高杉さん家のおべんとう』の集大成だよね。安西先生の言葉を借りるなら「まるで成長していない」である。マジで。
結果は予定調和、予想の範疇なのかもしれない。でも、そこへ至るまでがね、いいんだ。実にハルらしいと思いました。じれったい、ゴールにたどり着くまで時間掛け過ぎだぞ!だけど真面目にこつこつ頑張ったハルならでは。これがハルなのだな、と。
また、『うさぎドロップ』のような育てた娘を…という、禁断の恋や背徳感はそれほどなかったかな。『高杉さんの家のおべんとう』も同系統なんだけど、普通にハルと久留里は結婚しちゃえよって思ってたし。
久留里は育てた娘ってより、年の離れた幼馴染かな。
いや年の離れた嫁さんだったよ。
だからタブーって感じしない。
64話「妄想トリップ」の久留里の台詞は的を得ている。
実の父親に会って話し、「お父さんだなって思った。でも家族じゃない」は名言だよ。言い換えれば、ハルはお父さんじゃないけど家族って事でしょう。この2人は家族である。でも親子じゃない。夫婦だよなー。
初期は一応父親っぽいかなと少しだけ思いましたが(少しかよ)、もう途中から阿吽の呼吸というか、親子というか一緒に住んでる男と女の子なんだよな。
まるで何十年も連れ添った仲睦まじい老夫婦のような信頼関係というか。恋愛感情は後からついて来ただけで2人は最初から夫婦だったかなって思いました。
10巻はもう久留里尽くし。ひたすら可愛い久留里にニヤニヤし、切なくなって、幸せになれる。久留里の頑張りは胸に響きまくるよ。いやー頑張る女の子って本当に良いですねぇ~(水野晴郎ばりにしみじみと)。
何よりもだ。
久留里の「もふうっ」は言葉に出来ないぐらい素晴らしいね。
くるりん大天使!(結論)
久留里は最初から最後までもふう可愛い。
少女が女になったけど、もふう可愛いだけはいつまでも健在である。
最初は「美少女+セーラー服+エプロン」が可愛くて読み始めたんですけど、気付けば大好きになってたね。途中で谷底に落とされ、それを乗り切った達成感すらある。なんのかんので、お弁当漫画であり、そこから広がる人間関係、家族とは何かというものを描き、温かく良かったです。まる。
[まとめ買い] 高杉さん家のおべんとう(コミックフラッパー)
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