『シネマこんぷれっくす!』(ビリー)4巻読了。
4巻の表紙は我らの小津さんです!
コミックの裏表紙がずっと小津さんだったので表紙になることは無いかなぁと懸念してましたが、4巻で無事表紙をGET!さらに裏表紙まで小津さんです!小津さんが表紙&裏表紙とジャックしたー!
映画みたいな青春を過ごすため文化祭活動に取り組もうとするガクト。その前にいつもと変わらず映画トーク交じりに絡んでくる先輩たちが!?こんな調子で文化祭が上手く行くのか!?ドタバタ映研コメディ第4巻!
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『シネマコンプレックス』4巻
小津さん完全試合達成!
23本目
小津さんすこすこのすこ!
なんなんですか!
この手をブンブンする仕草は!可愛すぎます。
なんと4巻は小津さんが全話に登場する快挙達成である。23~29話が収録されており、そのすべてに小津さんが出ています。もはや「死ね部」の先輩3人よりも出番が多いです。どう見てもヒロインの扱いです。本当にありがとうございました!
思い返せば小津さんが登場したの5話でしたからね。『ダイの大冒険』のヒュンケルがここぞで遅れてやってきて「真のヒーローは後から登場するんだ」と思わせたのと同じように、真のヒロインも遅れてやってくるのである!
相変わらず濃ゆい映画ネタのオラオラオララッシュ!マシンガントークのように映画ネタを挟みまくってきます。ドラクエ7の必殺特技「怒涛の羊」を凌駕する「怒涛の映画ネタ」に圧倒されるのみ。
それがリズムよくテンポよく織りなされ、注釈もあるのでその映画を知らなくても楽しめて笑える仕様。なんつーの?とにかく勢いで押してくる姿勢。気づいたら飲まれちゃう。
映画ネタのアレコレ
胸キュン系
4巻の映画レビュー(?)系として一番刺さったのは23本目「見た目は怪物くん」でしょう。というか小ネタや小道具としての映画ネタは全編通じてるものの、今巻でガッツリ「映画のあるある」をやったのは23話だけかも。
怒涛の映画小ネタもモチのロンで面白い。
その中でも自分がこの漫画でエモエモのエモだったのは「映画は字幕派か吹き出し派」かとか「映画館は一人で行くか複数か」「漫画の実写化は是か非か」「映画館でポップコーン食うの有りか無しか」といった映画話のあるあるというか、火元にガソリンぶっかけて結論出さないスタイルが心の琴線に触れなくり。
そういう意味では4巻は映画のアレコレも良かった。。
特に23話「見た目は怪物くん」はガッツリ食い込んでいきます。
「胸キュン恋愛映画」…いわゆる少女漫画の実写映画の話はめちゃくちゃ面白かった。俺様系イケメンとカマセ犬になりがちな心優しい男は、映画に限らず少女漫画の普遍的な軸だよね。
王道はドSな俺様系!「壁ドン」に「俺の女」発言等
そして必ず現れる心優しい当て馬!しかし当て馬だ…俺様系には敵わない。優しいだけじゃダメなんだというリアルがそこにある…社会の縮図だ…。
『シネマこんぷれっくす!』は登場キャラの映画評がクッソ面白い。以前、『バーフバリ』を「減点方式で観るとさほどではないが加点方式では青天井な映画」と評して、膝を打ちながら上手いこと言ってその通りって思ったけど、またまた名言飛び出しちゃいました。
少女漫画原作の映画に必ずといっていいぐらい現れる心優しいだけの当て馬!優しいだけじゃダメ!ここに社会の縮図があった!また、この手のジャンルは映画通程見ないってイメージは確かにあるわな。
映画のジャンルや掘り下げの語彙力は凄まじいものがあります。
生きた学園モノやで!
25本目
小津さん is 可愛い!
4巻のメインは文化祭です。文化祭実行委員になった熱川と小津さんはクラスで「女房」とか冷やかされるわけで、その反応がイチイチぐうの音も出ないぐらい可愛いわけで。小津さんの可愛さを濃縮したご褒美のようでもありました。
なんだかんだで映画漫画としてだけでなく青春学園モノとしても素晴らしいのが『シネマこんぷれっくす!』の魅力でしょう。死ね部だけでなく、熱川と小津さんのクラスメイトも段々とキャラが立ってきました。
フレームに写っちゃいたけど、特に掘り下げられることなかったモブ共が気づけばそれなりに活躍するようになる。これ学園モノの醍醐味よね。『スクラン』とか『わたモテ』とかさ。おかげで、以前にコイツはどこで出て喋ってたっけ?と前の話を読み返したくなっちゃう。
学園の映画にもいえる事だけど、クラスのモブがしっかりと作られて描かれると、ただの絵空事ではない生きた学園生活が浮かび上がる。『シネマこんぷれっくす!』は生き生きとした学園生活がある!
どうでもいいけどETのポーズ(指くっつけるやつ)の頻度ぇ…。
小津さんとETのポーズしたいと心から思いました。
青春映画のようだった
27本目
やっぱ4巻のメインは文化祭そのものですな。女装した熱川と男装した小津さんのデート(という程ではないが)をダイジェスト形式の楽しそうに過ごしてるシーン。めちゃんこ良い味出してます。
しかも、小津さんとの文化祭巡りがジャブだってんだから恐れ入った。濃厚なレモン果汁100%の炭酸が甘酸っぱくはじける青春だったのです。27話「死ね部のおいしい文化祭」は形の無い見えない「青春」というもの素材を存分に味わえる最高のエピソードだった。
思い返せば1話で熱川は青春をエンジョイしたいと言っていたました。
1話
・俺は高校では青春がしたいんだ!ドキドキワクワクのやつを…そう!熱くなれて泣けたりもする…青春映画のような!
・俺は仲間と何かを成し遂げる熱い青春がほしいんスよ。青春デンデケデケデケみたいな!バンドはイヤだけど
そんな熱川が言ってたやりたかった青春の高校生活。おっぱいに釣られて入部してしまった死ね部であるが、図らずも気づいたら1話で臨んでいた無形のアオハルがあった。
これまで過ごしてきた、そこへ至るまでの紆余曲折とトラブルの数々…それら全てひっくるめた集大成感のある鮮やかな感動がありました。なんだこれ?良い漫画だなー!?(←不意打ち食らった)
なんなんすかね。こういう不意に食らう感動って。グッときてしまう。例えるならラーメン屋でラーメン食おうとして入った店でカレー出されて「え?」となるも、そのカレーが至高の料理だったみたいな(←なにこの例え)。
映画ネタ漫画と小津さん可愛いを目的だっただけに良い意味で予想外だった。バラードの担い手の歌手やバンドがバラード出したって「良い曲だなー」で終わるが、コミックバンドのサザンオールスターが「いとしのエリー」「涙のキス」をリリースすれば、それは昭和&平成の名曲と言われるような。
青春があった…。良い。
小津さんは可愛い(真理)
29本目
はい!可愛い!
個人的に4巻のキモは29話「バーニング・小津ちゃん」です(きっぱり)。文化祭がこれまでの集大成感あって良い話だったなー!って感動を生むのと同じくらい、小津さんのヒロインとしての諸々が詰まっていました。
過去のアレコレを振り返るって手法がある4巻において、小津さんの「これまで」もまた最高なり。小津さんの可愛さをギュギュッと濃縮してじっくり煮込んだシチューのようなマーベラスさよ。
王道ともいえる肩捕まれ、手つなぎのシチュエーションや過去の振り返り。からの逆転満塁サヨナラホームランが芸術的でもありました。やっぱ小津さん最高や!
「映画ネタ良し」「深い学園モノのワチャワチャ良し」「青春良し」「甘酸っぱさ良し」と映画ネタギャグ学園モノの青春甘酸っぱいラブコメと旨味がこれでもかと染み渡っています。まる。まる。
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コメント
ドラゴンエイジを定期購読してるけど、この作品は、好きな映画とそうでもない営業用映画の評価の差が感覚的にだめでした。
小津さんは可愛い
単行本派なので直近の展開は知らないが、
擬似最終回をやったのは真最終回をラブコメで〆るフラグなのかなーと思った。
[…] […]