『ライドンキング』2巻 キレキレのギャグから巧妙な伏線&物語構成へ…

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ライドンキング(2) (シリウスコミックス)

『ライドンキング』(馬場康誌)2巻を読了。

最高オブ最高!

異世界の冒険者となったプルチノフ大統領。魔狼(ガルム)と子供たちを苦しめる山賊を撃退し、みんなが安心して暮らすための村作りをはじめる。しかし村のすぐそばには、魔物を生み出す厄介なダンジョンが!そこは異界の中のさらなる異界!骸骨剣士、レイス、ゾンビドラゴン、リッチ…死霊うごめくアンデッドダンジョンに大統領が挑む!*電子限定で『転生したらスライムだった件』とのコラボペーパー付き!

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『ライドンキング』2巻

ロシアのプーチン大統領そっくりのプルジア共和国終身大統領プルチノフが異世界に転生して無双するのが『ライドンキング』。「乗りこなす」行為が大好きで、ファンタジー異世界生物の騎乗ライフを楽しんでいる閣下である。

プルチノフ大統領が最の高

プルチノフ大統領

この漫画やってることは、いわゆる「なろう系」の異世界転生テンプレなのですがまったくテンプレになっていません。異世界ファンタジーで良いスキル貰って、現代の知識を駆使して「俺TUEEEEEEE!」をして、可愛い子に囲まれるハーレムなのに…めっちゃ新感覚です。

ひとえに、主人公のプルチノフ大統領のキャラが独特所以でしょう。凄いおっさんなんだもん!最高の主人公やで。性格が良いのはもちろんで、人の上に立つことや言動の説得力が違います。物欲もなく高潔すぎる。

一国の大統領、それも15年前に建国されたばかりの情勢が危うい小国をまとめたリーダーですからね。プルチノフ大統領の行動も言葉も重みが違う。知力も武力も魅力も、異世界で「俺TUEEEEEEE!」でなく、もとから「俺TUEEEEEEE!」なり。

そんなド真面目で愚直な閣下でもかわいいのです。

ただ魔獣に跨りたいだけの変態おじさん

これはギャップ萌えでしょう(真顔)。

危うい国を乗りこなして来た大統領なので、厳格に言動するのに異世界の魔獣に乗れば少年のように楽しそう。愛嬌すらあります。「怖い」「真面目」な普段から見せる「かわいい」があります。私男の子だけどプルチノフ大統領のかわいさに頬が緩んじゃうもん。

ギャグの切れ味

光れ!!

かめはめ派じゃねーか!

『ライドンキング』は随所にプロレスネタが含まれてるのですが、他の格闘漫画やバトル漫画のパロディもツボなんですよ。1巻では『キン肉マン』ウォーズマンのパロスペシャルを炸裂させてましたが(『バキ』愚地克巳のマッハ突きも)、2巻では『ドラゴンボール』のかめはめ派だー!

こういうパロディが嗜好なり。

「ネタは狭いほうが面白い」は改蔵時代の久米田先生の言葉ですが、本当に「プロレス」「格闘技」「バトル(格闘)漫画」のツボ(秘孔)を北斗神拳のごとく突いてきます。思わず吹き出してしまうってもの。

プルチノフ大統領は大真面目にやってるのもよりドッカーンて笑える。それにしても「P4P(パウンド・フォー・パウンド)」とか何の説明も無しにぶっ込むのが凄い。読者のどれぐらいが理解したか謎ですが、分かる人は大笑い。

こういったことを高い画力で大真面目にやってるから「シリアスな笑い」としての破壊力が段違いです。何度も腹抱えて笑う。格闘技とかプロレスとかバトル漫画好きって人でなくても、ノリと勢いで面白くさせる力技もすごい。

テンポと細部まで作られてる設定

プルチノフ村

あと『ライドンキング』はテンポの速さ。サクサク進みます。引き延ばしとかダラダラ感は微塵もありません。異世界転生モノでは人気イベントだと思いますが、町(村)作りとダンジョン攻略が2巻だけで終わるスピードっぷり。

このテンポの良さも、『ライドンキング』の魅力の一つでしょう。異世界作品の王道を踏襲してるし、その部分の面白さも存分に拾いつつガンガン物語が進んでいきます。無駄な話が一切なにので疾走感すらある。

まだコミック2巻なのに、数巻分ぐらい読んだってぐらいの満足感が味わえます。それでいながら駆け足って印象もまったくありません。それでいながら、ちゃんと世界観を細部まで作り込んでるのがすごすぎる。

むしろジックリ濃厚に異世界の設定や世界観を描いてるのです。それでも、テンポ良くサクサク進んでる。まさに全てが「うま味」で一気に食べてしまうも繊細な味って感じです。

タイトルの意味は実は…?

ライゲルソード(雷神の隠刀)

「雷神の隠刀」を「ライゲルソード」と読んでたのは気になった。

絶対無敵ライジンオーみたいな語感でしょうか。この漫画のタイトル『ライドンキング』って、直球に「ride on king」…騎乗する王様って意味に捉えて、プルチノフ大統領にピッタリだと思ってましたが…。

「雷」を「ライ」とも述べてるので、ひょっとしたらタイトル『ライドンキング』に深い意味が後でドン!と明かされるようにも見えましたね。ダブルミーニングとして。「ライゲルソード(雷神の隠刀)」はドラゴンと心を通わせるアイテムだそうです。

プルチノフ大統領がドラゴンに騎乗して2つの意味でライドンキングになるのかもしれな。新たな「獣王」とか呼ばれたが、ドラゴンと心を通わせられる意味合いがありそうあ「雷(ライ)」の王かもなと。分からないけど。

それにしても、プルチノフ大統領のイケメンっぷりよ。いや顔はプーチン氏みたいに邪悪そのものですが、獣王から「戦う力」「不老の体」「財」って願いの提案をことごとく断って妻とのメモリーを願ったのはグッときた。

おかげで、プルチノフ大統領にはただロシアのプーチン大統領を元ネタにしたキャラ以上の深みが出ました。なんたって、亡き夫人・ルチアは閣下の人格形成に多大な影響を与えたことが示唆されてます。

ルチア

『ライドンキング』は『ゴロセウム』の延長線上にあったと思ってたけど、まったく違うね。大ロシア連邦のプーチノフ大統領でなく、15年前に建国された小国プルジア共和国のプルチノフは唯一無二やった。

まだ詳細不明ながら、建国されて15年のプルジア共和国はその前に戦乱状態だったこと。亡き妻のルチアさんは戦友(?)っぽいこと。「大国から武力で独立を勝ち取った」(1話)は、ネタ的な設定でなくマジのガチであることが伺えました。プーチンのパロディ、プーチノフとは全然別人だわ。

かなり壮絶な過去がありそうなプルチノフ大統領。それ故に獣王の願いを断る言葉にも説得力が増し増しです。なんか壮大にしてるのがギャグだと思ったら、マジで壮大なアレコレがある。「子供」に対する想いが深くて重い…。

脇役も光ってるゾ

仲間も意味深になってきた

『ライドンキング』は良くも面白くもプルチノフ大統領の強烈なキャラ有りきだったんですよね。それゆえに、異世界テンプレ敵に美少女パーティになろうと、可愛い女の子が仲間だな以上でも以下でもありませんでした(ゲス成分はあったけど)。

プルチノフ大統領以外のキャラが薄かったんですよね。3人だろうと4人になろうと、プルチノフ大統領のソロプレイみたいな印象でした。ところがどっこい!

どうやら仲間にも重要な「なにか」がありそうだったのです。より深くなっていくな。出オチのように始まったのに、実は超ガチのファンタジー漫画でもあるという。めちゃくちゃ面白いです。気づけば夢中になって深い場所まで連れて行ってくれる。

ギャグのキレキレっぷりは健在で、そこが入り口だったのに、キャラも世界も実は深く、巧妙な伏線&物語構成で紡がれたガチファンタジー作品だったと気づく。『ライドンキング』…超面白い!まる。

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コメント

  1. 匿名 より:

    >>顔はプーチン氏みたいに邪悪そのものですが

    ここ不敬罪すぎて草

  2. 匿名 より:

    完全な王道ファンタジーなのに、ここからの展開がまったく読めないマンガってのもすごいです

    下手したらプルチノフに対抗するため、現実世界から人間兵器がまた召喚…ってお決まりパターンかと思いや、獣王様の話では獣王様レベルが命をかけた召喚でもスマホ一つ持ってこれないらしいからそれは無いんだと思う

    ラストはバカンスを終えた大統領が現実世界に帰還→ペットにしたドラゴンやグリフォンまで引き連れてドラッグオアドラゴーンエンドとかありかも?

  3. 匿名 より:

    異世界ものも素人転生させるより今の有名人を転生させたほうが面白いはず

  4. 匿名 より:

    買ってみようかな

  5. 匿名 より:

    早速買ってしまいました。
    早くも続きが気になりますね。

  6. 匿名 より:

    ライゲルソードのくだりはまんまプロレスネタだと思ったが違うのか……