『食戟のソーマ』315話:食戟のソーマ
超快感&新食感ストーリー遂に終幕!!
この手が「創った」あらたな料理の可能性!!
『食戟のソーマ』が堂々かどうかは分かりませんが完結しました。最終話のサブタイトルは漫画のタイトル「食戟のソーマ」です。いやー、久々にジャンプ作品らしく終わったね。あれだけ人気を誇ったのに盛者必衰よ。
終盤「BLUE編」のグタグタっぷりで人気が無くなり終了。
実にジャンプらしい(褒めてません)。
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『食戟のソーマ』最終回
とはいえ、「終わり良ければ全てよし」という言葉があるように『食戟のソーマ』のラスト3話は個人的に良かったと思うの。やっぱりこの漫画はえりな様の攻略が本筋だからね。
ヒロインとしてもラスボスとしても中途半端なポジションになっていたえりな様であったが、最後の最後でラスボスとしてもメインヒロインとしても魅せてくれた。まあ、その前が本当にアレだったけど。
テーマその1「親父超え」
312話
『食戟のソーマ』には2つのテーマがありました。1つは親父・城一郎超えである。その処理の仕方は直接城一郎に勝利するでなく、「朝陽が城一郎に勝つ」→「その朝陽にソーマが勝つ」という理屈である。
てか、朝陽に勝ってテーマである「親父超え」を果たしたんなら、それをドラマチックにすればいいじゃんと思ったり思わなかったり。カタルシス味わせればよかったような。なのに、やっぱ親父のが強そうとか言いだすわけですよ。
あんた…自分は城一郎を超えた男だとか散々言ってたけどよ。俺がガキンチョの頃、追っかけた親父の方がもっともっと強そうだったぜ
ファー??
え。じゃあ、朝陽は何だったんだよ!ってなるような。親父超えしたの?してないの?メインテーマだった「親父超え」がなんとも曖昧で残念な絞めである。
別に朝陽の素材自体は悪くないんですよ。城一郎に勝ってるし。むしろ最高級の素材だったかもしれない。素材は良かったんだ!ただちょっと火加減を間違えて丸焦げにしちゃっただけなんですよ(個人の意見です)。
テーマの1つであった「親父超え」は何とも言いようがないけど、もう一つのテーマ「えりな様」攻略はなかなかどうしてよ。
テーマその2「えりな様攻略」
1話:果てし無き荒野
1話のラストで城一郎から言われた言葉「いい料理人になるコツは、自分の料理のすべてを捧げたいと思えるような、そんな女と出会うことだぜ―」は100点満点だった。最終回の扉絵は1話の扉絵と「対」になってる演出も見事。えりな様と出会う「ため」で出会ったから「こそ」だ。
突き詰めれば『食戟のソーマ』はえりな様と出会ったことが全てといって過言でない。実際に1話は城一郎の「そんな女」の後にえりな様描写の引きだったしね。2話で出会ったソーマとえりな様。審査員としてえりな様に「美味しい」と言わせるのがはじまり。
美味いって言わせればいいんだろ?
ソーマの料理を食べたえりな様が「美味しい」と言うかどうか。実際、美味しい料理でおはだけしてたしビクンビクンして涙目になってました(食事の反応です)。しかし、えりな様は「美味しい」と口にせず「不味い」と言い放ったのである。
不味いわよっ!
ツンデレえりな様である。
美味しかっただろうに、ソーマの料理に「美味しい」とは決して言わない。
『食戟のソーマ』ヒロインの第一席、えりな様はチョロインとは一味も二味も違う。決してデレない。「いつまで待たせる気だ!早くデレなが食べたいな!」という読者の心は空腹状態になってましたから。
他のヒロインでは満たすことの出来ない空腹感をずっと心に抱えていたわけですね。やっぱり、えりな様こそがこの漫画のメインディッシュなのです。
えりな様に「美味しい」と言わせる
137話
俺のやることは最初から決まってるんで!「不味いわよ」って言われたままなんす。家の事情とか何か大変そうすけど、俺には別にカンケーないんで。「俺はあいつに美味いって言わせなきゃ気がすまねーっすから」から
遠月学園の紆余曲折で田所ちゃんと肉魅を陥落とすも、えりな様は小田原城並みに難攻不落でした。1話の「自分の料理のすべてを捧げたいと思えるような、そんな女と出会うことだぜ」という言葉が137話で繋がる。
ソーマはえりな様に「美味しい」って言わせるという目的を明確にしたわけですね。で、その後もえりな様はどう見ても美味しいってリアクションするものの、絶対に「美味しい」という言葉は口にしてくれません。
で、最もえりな様が「美味しい」と述べるに近かったのが、ゆきひら流「鶏卵の天ぷら丼」です。
170話
その料理はえりな様の凍ってた心を解凍させると同時に、忘れていたとても大切なことを思い出させた料理でもありました。それはチャレンジャー精神。どうなるか分からないけど、行きつく先が分からないから楽しいってこと。
泣きながら「思い…出した」とゆきひら流「鶏卵の天ぷら丼」を掻っ込むえりな様にグッとなったものです。そして、この料理の感想は…まさかの答えずでした。ソーマから美味いか聞かれても全て無視。美味しかったんだろうけど、「鶏卵の天ぷら丼」の感想は言いませんでした。
卵料理が繋ぐ2人因縁
また、卵料理こそソーマとえりな様の「はじまり」であり「終わり」でもある。
俺たちの因縁にケリつけるのにぴったりな品だと思わねーか?
卵料理こそ因縁のはじまりだと。
そして、「美味しい」とも「不味い」とも答えなかった「鶏卵の天ぷら丼」。ちなみにこの辺から明確にデレ部分…「デレな」となったのです。
これらを踏まえた上で最終回。えりな様に出した最後の一品は2人のはじまりである「卵料理」であり、感想を黙殺して答えなかった「鶏卵の天ぷら丼」であり、さらに発展進化させた品である。
最後の一品!
「女王のためのエッグベネディクト丼」…おあがりよ。
また補足するとエッグベネディクトは、えりな様がソーマの前ではじめて見せた料理でもあります。
30話
やはり卵料理。
えりな様の凍った心を溶かすため、籠鳥から巣立つって意味合いにおいてここまでえりな様の成長はソーマの料理をパクる…もとい影響されてました。はじめは認めていなかったソーマの創作料理をどん欲に取り込んできたわけですね。
えりな様の成長にはソーマの大衆食堂料理がいつもあった。この逆パターン、ソーマがえりな様の料理から影響を受けるってのはなかった。だ・け・ど!最後にえりな様に差し出す「女王のためのエッグベネディクト丼」は紛れもなくえりな様の料理です。
因縁の「卵料理」で、美味い不味いを答えなかった「鶏卵の天ぷら丼」をえりな様のエッグベネディクトをヒントに改良したもの。なにこの2人の関係!尊い!まさに「お前がいる!俺がいる!」ってライバルであり高め合う関係じゃん。
女王のためのエッグベネディクト丼
女王最期のおはだけ
はじまりの「卵」で、凍った心を溶かし忘れてしまった大切なことを思い出させた「鶏卵の天ぷら丼」で、えりな様の料理を研究し工夫したエッグベネディクですよ。まさに「女王のためのエッグベネディクト丼」のリアクションたるや!
最期に最高のおはだけをして見せたえりな様です。
過去最高の感度でビクンビクンしたえりな様です。
刮目すべきはえりな様の心情である。
な……何て…美味しさなの!?
ついに最終回にしてえりな様は「美味しい」と。ここまでふりかけも鶏卵の天ぷら丼も美味しいって反応してたかが、ポエム出すだけど決して「美味しい」とモノローグにもなかったからね。
心の声…本音部分で「美味しい」と認めたえりな様に感無量の一言でしょう。
おはだけは天守閣すら破壊(物理)する料理だったのです。
「自分の料理のすべてを捧げたいと思えるような、そんな女と出会うことだぜ」→えりな様と出会う→「俺はあいつに美味いって言わせなきゃ気がすまねーっすから」→「(な…なんて美味しさなの)」
完璧である。
「えりな様補完計画」として文句の付けようがない「起承転結」があったわけです。くぅー!感無量すぎる。もうデレてた気がするが、やっとソーマの料理を「美味しい」と。感動的ですらあります。
だ・け・ど!
不味いわよっ
…。
え、ちょっと待って。
なに言ってるのこの子?
10ページ前に心の声で「何て、美味しさなの」って言ってたよね?あくまでもモノローグだったけど、今まで絶対の述べなかった「美味しい」を最終回で認めて感動的になってたじゃないですか。なのに口に出した言葉は「不味い」ですよ。
本音「美味しい」
建前「不味い」
ツンデレすぎるだろ…。
いやでもソーマ同様「それでこそ」でしょう。それでこそえりな様ですし、もう2人は痴話喧嘩をずっとずっと続けるってことだ。まったく!ノロケじゃねーかよ!
一生痴話喧嘩するつもりか、おのれら!
メス顔しながら言う台詞である
私は君の品なんかにはこの先もず~~~~~っと、負けるつもりなんて無いんですからねっ!!
なんだこいつら…(笑顔)。
私知ってます。『うる星やつら』で見たことあります。まるでラムちゃんとあたるじゃん。「好きだと言うっちゃ」「ラムのバカ…(言わなくてもわかるだろ)」じゃん。あの鬼ごっこじゃないか。それで言葉にしなかったやつじゃないですか。わかるだろ?
一生かけていわせてみせるっちゃ。
えりな様は「美味しい」と最期まで絶対に口に出しませんでした。でも心の中で「美味しい」って認めてるんですよね。それに対してソーマはえりな様に「美味い」って言われるその日までとか抜かすわけですよ。もう人生ずっと鬼ごっこしろと。そりゃ、三木道三も歌うっちゅーの!
一生一緒にいてくれや!
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コメント
物語の締めがえりなってのはめちゃくちゃいい展開なんだよね。
これまでの物語を考えると、なぜBLUE編が生まれてしまったのか本当に疑問だわ。
なぜあのメンバーがBLUEトーナメントに出たのかも分からんし。上の世代どうした。
スタジエール編くらいまでの面白さを取り戻すことなく終わってしまった…
悲しいなぁ
批判の声が大きいのは自分でも感じたし仕方ないとも思ってましたが、
それでも個人的にはやはり最後まで好きなマンガでした。
えりなが結局美味いと認めなかったのも逆によかったと思いますw
創真も言うとおり、彼女は初めから最後まで「女王様」であってこそなんでしょうね
最終話が見たかった光景のひとつだったのはよかったかな
ふたりの関係性もいい落とし所な感じします
堂々完結感は正直ないけど
なんやて!?みたいな作品として悲しい終わり方とかじゃなければまあいーかなと
じゃパンはあれはあれで作中の伏線回収なんかはきっちりやってたんだけどね
まあ銀魂と同じくもうちょっとだけ続くんじゃですけどね
下着姿ならポーズ選べるけど全裸だとポーズが限定されるんだよな
もっと見開きは女性キャラの下着姿だけにして使える構図を追求して欲しかった
何ていうか、「え、ここで終わるんだ?」みたいなとこで切ったなぁと
ぼんやりとソーマの料理食った後ソーマが「これはエリナのために作ったもんで、これじゃあの人には届かねー」みたいなお膳立てしてからのエリナが真打ち料理作り上げてママ昇天、一件落着
だけどこれは二人の合作みたいなもんで決着はついてねーぞ的なエンディングからの時間飛んでゆきひら継いだソーマと女将さんやってるエリナと二人の息子が3人で定食屋やってて、何かしらのきっかけで料理勝負始まって3人がそれぞれお客さんに料理出してお客さんの服弾け飛んで「お粗末!」な感じかと思ってた
ヒロインの名前はジョジョ1部から取ったと今さら気づいた
物語の要である「食戟」の設定の詰めが甘くて常々惜しい漫画だと思ってたけど(BLUE編のぐだぐだもその余波だよね)、創真とえりな周りはテーマもきっちり決まっていて良かったよ。キャラは皆魅力的だったから、もっとドラマ重視に振って丁寧にやれば評価も違ったんじゃないかと思うとやっぱり惜しいな。
お話はお粗末だったけど、見やすい絵柄と読みやすくてわかりやすい内容だった。勢いでなんとか片付けようとするジャンプらしい漫画だね。連載お疲れ様でした。
学校というイベント満載の恵まれた舞台を潰したのが良くなかったように思う
この漫画の最大の武器である女の子のかわいいシーンを描く機会の多くを失ってしまったのだ・・・
適当に田所ちゃんとえりなで三角関係を築きながらはだけさせて遠月で十傑と対決していって最終的に裏ボスの親父って感じでよかったのにな
葉山が優勝した時から「ん?」って思ってたけど
この作者は何かこう、読者の期待を裏切ることばかりに専念しすぎてガッカリさせてることにまるで気づいてない感じがした
城一郎は朝陽に実力で負けたわけじゃないでしょ。。朝陽がずっとピエロに見えるように描いてたじゃんwまさかラスボスと思ってた人ここには居ないよね?
GIGAのストーリーどうなるかねえ
秘書子どこ…
まあ最初の路線通りえりなをメインヒロインとして決着つけた(?)のは良かったよ
途中で原作者の田所ちゃん贔屓が行き過ぎて話のメインがぼやけるかと思ったわ
にしても異能とかブルーとかほんといらなかった…学校内でもっと色々やれただろ…
キャラはいいキャラ揃ってるのに本当にもったいなかった
最後は王道な締めって感じだった
母親周りはもうすこし丁寧にやるつもりだったのかな?
それと朝陽ほどキャラ魅力ない敵キャラはそうそういない気がするわ・・・
田所ちゃんと幸せになってほしい
現実をみなさいよ現実を
田所が選ばれることは無い
えなり最終的に糞ぶすになってて草
ブスではないが間違いなくロング時代よりは劣化してるよな。
えなりは消去法でヒロインになった感ある。
えりな、何で人気なのかわからんかったわww
秘書子の方が可愛くね?
また暴れてんのか田舎信者は
お前がなーw
タクミと恵ちゃんはお似合いだと思う
えりながヒロインって、最初に書いた読み切りがえりなが主人公だったから当然の流れだろ。
作者の思い入れが違うんだよ
↑6
ほんまそれな。
田所ちゃんみたいな女の子がワイは好きだ
えりなみたいな絵に描いたようなツンデレお嬢様大嫌いだった
いかにも人気稼ぎのためにわざとらしく作った感が鼻につく
田所はそういうのない健気な子だったから応援できた