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『シネマこんぷれっくす!』 映画ネタも学園コメディもラブコメも良い!

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シネマこんぷれっくす!(2) (ドラゴンコミックスエイジ) シネマこんぷれっくす!(1) (ドラゴンコミックスエイジ)

『シネマこんぷれっくす!』(ビリー)読了。

なるほど噂に違わぬ面白さだ!

映画大好きな少年・熱川鰐人は、高校デビューで映画に出てくるような熱い青春を送ることを決意する。…のだが、学園一の変人が集まる映研(通称:死ね部)のトラップに引っ掛かり…!?

<試し読みできます>

『シネマこんぷれっくす!』

最近流行りである映画を題材にした漫画なり。

木根さんの1人でキネマ 』のヒット以降は映画を題材にした作品がめがっさ増え、『シネマこんぷれっくす!』もそんな一つです。扱うジャンルは多彩で、洋画も邦画もB級作品もアニメもなんでもござれ。

また、なんか青春(?)部活でもありハートフルな雰囲気もあります。美人の先輩部員4人と謎だらけのおっさん先輩と主人公に加えて、なんだかんだで部へやってくる小津さんなど登場キャラも多く学園モノとして楽しめます。サブタイトルのパロディも拘っております。

映画研究部

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映画研究部

いつもサングラスをしてる黒澤天喜(好きな映画:黒沢映画)、人見知りで口数が少ない宮川一子(好きな映画:B級映画)、アホ一辺倒で胸が大きい花村瑞月(好きな映画:カンフー映画)の3人に半ばダマされる形で…もとい花村先輩のおっぱいに釣られて入部してしまった主人公・熱川鰐人。

そこで映画話をするというもの。パロディからネタの詰め込みまで大変濃いです。もう、どんんだけ映画好きなんだよこの作者ってのがヒシヒシ伝わってきます。怒涛の映画ネタの勢いが凄まじい。ネタは狭ければ狭い程面白いからね。映画好きなら100%楽しめるでしょう。

この手の映画漫画って、その映画を見てなくても面白いプレゼンやレビューなどで「見たい!」という気にさせるものですが、最初の『シネマこんぷれっくす!』にそういうの殆どありません。1巻はね。

じゃあ、映画好き以外に楽しめないかといえば答えはノー。初期はそういう傾向があったけど、途中から別に映画を見てなくても愉快で間抜けな先輩たちとのやり取りがどんどん面白くなっていきます。2巻からはレビューやプレゼンも凄くて見たいって気にさせてくれる。

映画に関するあるあるネタ

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4本目「さよならチャプター」

「映画あるある」ネタとしては、字幕派か吹替派からはじまり、映画館ではポップコーンやジュースを食べながら飲みながらは是か非か、座席のベストポジションなどキャラによって意見が違うのがミソやね。この辺に正解はないのでしょう。

一方で全員が一致する意見がツボすぎる。映画館でスタッフロール見ないで帰る客DISやスタッフロールまで行ったら「携帯見てもいいよね!」みたいな客を殺す!など、殺したい客を挙げたり過激である。

メイン4人で意見が食い違うことが多い中で、統一させるとかビリー先生の凄まじいまでの映画視聴美学が垣間見えて素晴らしいと思います。こういう主張大好き侍でござる。映画は一人で見るものは完全同意ですわ。

実写版「デビルマン」

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…なるほど!!

個人的にお気に入りは「デビルマン」視聴でしょう。B級映画の引き合いにデビルマンを上げることが許せない宮川先輩と実は見たことがなかった主人公。2人で見ることになりますが、そのやり取りはとても心に響くものでした。

どんな名作も所詮は古い記憶…。今この瞬間の生の感情の昂ぶりを超えることはない…。だからこそ簡単にデビルマンレベルやデビルマン超えと言ってしまう。私はそれが悔しいんです…。私の知るデビルマンはそう簡単に負けたりしないはず…

一見するとデビルマンを擁護してるようで、まったくそんなことありません。とはいえ悪いばかりでなく、かといって良いところがあるか知らんがとにかく凄い映画であると。

コミックのおまけでプチ映画評があり、デビルマンに関しては「何がヤバイのか?全てです」「全てがとんでもないバランスの名作」と大絶賛(?)です。この漫画は取り上げられる映画を見たいという気分にさせる事は少ない作風ですが、「デビルマン」は別格。是非見よう!

デビルマン

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小津さん

はい!可愛い!

正直、人によっては最初のノリはなんか空回りしてて「うーむ…」と微妙かなって判定しそうになるかもしれませんが、小津さんの登場で一辺しますね。めがっさ面白くなった。

まず、映画談義が締まった。メイン4人それぞれ得意ジャンルがあるとはいえ、不得手ジャンルを見てないわけでもなく、取っ散らかって暴走してたのが、小津さんが加わることであら不思議。見事な掛け合い漫才になる。ツボにハマれば最高に笑える。

そして何よりも!恋する乙女であること!どう見ても主人公に惚れてる小津さんは最高の可愛さを記録していきます。思わず頬が緩んでしうまうというものです。しかも、小津さん登場以降は、映画を題材にしつつも「ギャグ漫画」としても「甘酸っぱい青春」としても普通に面白いです。

映画に詳しくなくても大丈夫です。学園モノとしての旨味盛沢山。モチのロンで映画が好きだとますます楽しめる。エンジン掛かったというか、尻上がりに賑やかさも味わい深くなっていきます。

2巻からは特に最高だ

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「いいよね」「いい」

こち亀かな?

まあ、初期から映画に限らずパロディしてましたけど、濃いネタも一本の筋で見事な漫才劇となってます。勢いも濃さも衰えず、それでいて別に元ネタ知らなくてもゲラゲラ笑える。怒涛のネタも健在ですが、知らなくても問題ナッシングです。

2巻のネタは9話「御池が叫びたがってるんだ」が一番刺さった。

オタクですから!主人公・熱川は映画好きでもアニメはそれほど嗜んでません。アニメ映画に興味を持ちました。さて、何を勧めるか?劇場版プリキュアを「いいよね」「いい」で成立させるオタク2人と、小津さんの友人・貴子(隠れオタ)のプレゼンが始まるのでした。

『ゴーストインザシェル』から始まり、エヴァから『オネアミスの翼』へ繋げ、さらにか『パプリカ』『AKIRA』などをガンガン勧めてくるオタク達。そこへ物言いをつけたのが、学校ではオタクを隠してた貴子さん。

これがなかなかどうして。

実に白熱した戦いで、両者一歩も譲らない展開でした。

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すごい戦いだ…

バトル漫画多しといえども、これほどの名勝負はめったにお目にかかれませんな。「アニメを嗜まない映画好きにお勧めする一本のアニメ映画」がこれほどの熱量を生むとはビックリですね。読んでて手に汗握る屈指の戦いでした。

紙面へ向かって何かを主張したくなること請け合い。

ここで自分も「映画好きにお勧めする一本のアニメ映画」ってヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アニメのことを紹介するために見せるべきもの選んでみたいのだけれど。

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「まどか以前の虚淵」を濃縮しきっていて、「まどか以後の虚淵」を決定づけたという点では外せな(ry)

そんなこんなで、2巻からは題材にする作品のプレゼン力が顕著にアップしてるのが凄い。1巻では取り上げられる映画を見たいって気はそれほどならなかったのに、2巻からは見てない作品は「見なきゃ(使命感)」となります。実写版のアレコレ見なきゃ。

ハートフルで楽しい学園モノやで

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11本目「キャッチ・宮・イフ・ユー・キャン」

映画ネタだけでなく、他部の助っ人や、恋人のフリとか、学校の事件など、高校生のドタバタコメディとしても超面白くなっております。当然、取り上げられる映画ネモもごっつええ感じ・

特に、小津さん一強だったハートフル成分でしたけど宮川先輩もファンプレーを見せて僕らを喜ばせてきます。やりおるわい。ニヤリングローリングですよ。

作品的にも読者的にも異常なテンションそのままで安定感が出てきました。小津さん含めた5人体制で完成形の域に達してる。疾走感がありつつ、学園コメディとしてもラブコメ成分も非常に安心安定の面白さになってます。

かなり残念なヒロイン達と楽しくもマヌケな映画をネタにした青春の日々をひたすら堪能できます。ゲラゲラ笑えてニヤニヤできる。お勧め。

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コメント

  1. 匿名 より:

    悪くはないんだけど木根さんに比べるとキャラの濃さ、ネタの強さ、構成の巧さ
    全部二、三歩劣ってる印象
    学園要素も正味手垢が付き過ぎて新鮮味に欠けるしこれといって刺さらなかった
    先行者利益ってのもあるんだろうけどやっぱ映画ネタ漫画は木根さんが頭5個ぐらい抜けてる

  2. 匿名 より:

    批評漫画って一見議論してるようでも結局作者の1人芝居だと思うと萎える

  3. 匿名 より:

     吹き出しに読点が使えないから、新海監督の映画が別な映画になっている。いや、「君の名は」は名作だから薦めて問題ないけど。