>恋と青春は真夜中に生まれた
>夜に出会えたすべてにありがとう
>ふたりのたのし、よふかし、ラストーリーここに閉幕
まさに万感の最終回といえる。終盤は「ドキドキハラハラ」しつつも、実にこの作品らしいラストにもなってましたよ。
「最高」「おかげさまで」
197話
1話のブランコ着地失敗見てたのかよ!!
最後のよふかしで2人のはじまりを語り合う。ビックリしたのは、ナズナちゃんがコウに声をかけたきっかけは1話のつまらなそうにブランコからジャンプしてずっこけたのを目撃したからでした。
つまらないよなって。分かるよって。特別な景色見せてあげようって密かに思っていたのです。あぁ…だからナズナちゃんはビルの屋上か突き落としたり飛び降りる風景を見せてくれたんだ。
「どうだ少年!?夜守くん!夜守コウくん!どんな気分だ!?」
「ふっ…ふふ…はは…はっは…最高…」
「だろ?」(3話)
ビルの屋上からのダイブはつまらなそうにしてたブランコからジャンプして着地失敗する姿を見たナズナちゃんが特別なものを見せてやるって動機があったんですねぇ。
それはナズナちゃんとお別れした後も改めて思い出す特別なものでした。
(「どうだ少年」「どんな気分だ」)ふっ、おかげさまで。(199話)
「最高」であると。
それも高いところから飛び降りるスリリングさと景色だけでなく、「夜を知ってしまった」「好きになった」とナズナちゃんを思い出し、接点を無くしたくなからもっと知りたいから反吸血鬼でのダイブをしてるのです。
ナズナちゃんとバイバイして中3になったら、楽しく日常過ごしてたコウ。はじまりのブランコジャンプ失敗からのビルダイブで、今の楽しい日常をナズナちゃんのおかげだと改めて認識する。尊い!
飲めないのにあえてはじまりの出会いの自販機ビール購入して、やっぱ会えないかぁ…とため息ついてる恋する男子っぷりも良き。余談ですが1話で300円だった自販機ビールが330円に値上げしてるのに連載期間の年月を感じます。
ナズナちゃんのおかげでつまらない日常が楽しくなった!
ナズナちゃんとお別れしても楽しい日常なのはやっぱナズナちゃんのおかげ!
ナズナちゃんに会いたい!
最終夜「それから」
「我々にとって」「恋とは呪い」(最終話)
コウと会わないと決めたナズナちゃんは世界中を放浪してました。そしてある国で自分と同じような立場の人間に恋した吸血鬼に出会う。まさにナズナちゃんと同じ。恋した相手の血を吸うのは…と、彼女は50年も経過してた。
あい分かった!これアレだね。映画『君の名は。』みたいなラストになるね。紆余曲折あって別れてしまった2人。それでも偶然また再会する。それをこれでおかって王道にドラマチックに演出する。そして読者は大感動!
そういう結末になるな。俺は詳しいんだ!
あとね。ナズナちゃんはまだ39枚しか撮れないインスタントカメラのレンズ覗いてるのね。使い切ったか使い切ってないかは知らんけど、今でもメモリーに残すシーンをカメラ越しでみる。
ドラマもへったくれも無かった
この恋心は簡単には消えてくれないんだから
あーいたいた!よかった~。冬休みなんで来た。(最終話)
…え。
いやいや。
まてまて。
50年恋したまま会ってない人間に恋した吸血鬼を見たわけじゃん?ナズナちゃんもそういう感じで、爺さんになったコウにまさかの再会して「やっぱ今でも好きやねん(感動)」的なものを想像するじゃんか。
もしくは『君の名は。』みたいに、電車ごしですれ違って、次の駅で降りてダッシュでお互い追いかけて再会して感動的な曲が流れるみたいなさ。この漫画ならCreepy Nutsの「よふかしのうた」が脳裏に流れるもんじゃん。
あっさり塩味で再会したー!!そこにドラマチックの欠片なんて微塵もなかった。なんか「チャリで来た」みたいなノリで再会しちゃったんですけど。それでいいの?それでいいのだ!
会いたくなかったんよね
・なにしてんの?
・だからさ、あたしから行くってそういう話だったじゃん
・1年て約束なんてしてないでしょ。〝会えるようになったら〟って話だったじゃん
・無理無理。何言ってんの、そのちょっとくらいが危ないんじゃん
・大丈夫じゃないわ、ばかたれ。なんで来た
ナズナちゃんオコである。
3年もコウに会わないように過ごしてたのに、いきなり「ちゅーっす」って会いに来るんだから怒るのは分かる。括目すべきは一切目を合わせないこと。目を合わせたら分かっちゃうもん。実際、懸念した通りだった。
を3年振りの再会で身長伸びたコウに対して、キスでなく吸血衝動駆られてしまった。…からの腕十字は大草原である。
ナズナちゃんが懸念した「血を吸ったらどうなるか分からくなるからバイバイ」→「強くなったんで血を吸わせませんから!」ってアンサーは感動もほっこりもなく、その発想でその着地かよ!って衝撃なり。
多くの読者が望む「結婚式END」とほぼ同じ、お互い吸血鬼ENDでもナズナちゃん人間になるENDでもなく、読者に最期の顛末は想像してくださいって投げつつも、これぞサンデーラブコメとも言うべき、無限の妄想・想像を残したハッピーエンドだったんじゃないでしょうか。
一生一緒にいるEND
「コウ君。」
「ん?」
「死ぬまで追いかけっこしようね。」
「いやっ!うーん…」
感嘆!!
なんともあっさり塩味に終わらせるんだって思う方も多いと思う。でも、これこそサンデーラブコメ伝統の美味しい味です。例えるならかっぱえびせんとかカールみたいな誰からも愛される「あー!これこれ!この味!」って美味しさでした。
まず、コウ君はナズナちゃんが逃げるなら一生追いかけるって断固たる決意を述べてます。ナズナちゃんが会いたくないって逃げるならまた探すって告げる。
もしナズナちゃんが会いたくないって逃げるなら、仕方ないし、また探すよ。
男コウ!
一生追いかける宣言である!
だからラストのナズナちゃんの「死ぬまで追いかけっこしようね。」が尊さの極みなんです。
血吸ったらどうなるか分からんからバイバイしたのに会いに来て3年経過しても吸血衝動止まらないのに、なんか超強くなってて血吸わせんから!って頼れる男になってた。
何で会いに来たんだ?って目すら合わせなかったナズナちゃんが、逃げても絶対追うからって言われて、その愛の告白の同義に「死ぬまで追いかけっこしようね」ってアンサーじゃん。一生一緒だよ!
清く正しくサンデーラブコメ王道じゃん!あだち充&高橋留美子作品のラストに通じる。具体的なことは言わない!描かない!だけど読者の誰もが分かるんです。こいつら結ばれるな!と。
「(好きだと)一生かけていわせてみせるっちゃ。」
「いまわの際にいってやるよ。」
(『うる星やつら』34巻11話、366チャプター)
それはもう『うる星やつら』のファイナル鬼ごっこで、ついに最後まで諸星あたるが「好き」と言わずに何か通じ合ってしまったアレよ。ラムちゃんも一生かけて言わせるってね。
高橋留美子作品もあだち充作品も、想いを通じさせてるところまでは描くんだけど、ラストで結ばれましたとか、結婚ENDとか絶対描かない(めぞん一刻は例外)。どう見ても読者はこいつら結ばれたんやなって確信させつつも、日常が続いてる感じで締める絶妙なところを突く。
そんな古き良き伝統を令和でも伝えたなってのが個人的な印象です。近年では『湯神くんには友達がいない』に並ぶ絶妙なバランス感覚のラストだったと思う。
ナズナちゃんとコウ君は一生追いかけっこする。その過程でどうなるか、「吸血鬼が人間になる」「人間が吸血鬼になる」の具体的なアンサーは示さずも、この2人は楽しく一生追いかけっこしてるんだろうなぁって確信させる着地でした。
一生2人は一緒!これだけはガチ!
妄想
あくまでも最終的な顛末は読者のご想像にお任せしますENDでした。まあ、2人は死ぬまで追いかけっこを楽しむんだろうなったうる星的なカップル成立は絶対でした。
その上で読者の想像・妄想する寄りありつつ、引っかかるのはクリスマスプレゼントmp写真立てとインスタントカメラ(39枚取れる)でしょう。
「あ、カメラさ現像した?」
「できるわけないじゃんあのままだよ」
「え~?俺が日本でやってきてあげようか?」
「やだ!あわたしが先に見たい!」
「じゃあどうにかしてよ…」
クリスマスプレゼントで貰った写真立て&インスタントカメラ(39枚)のメモリーな1枚はまだ現像してない。というか39枚写真撮ったかもわからない。
でもさ、このプレゼントの根源はコウが吸血鬼になった前提ですしおすし。
183話
クリスマスプレゼントの39枚しか撮れないインスタントカメラ。コウは色んなとこ行こうって以前から提案してた。ナズナちゃんは色んなところへ行きたいって夢に見てた。
その前提である写真に残す動機はコウが吸血鬼になったら過去を忘れちゃうから…ってもの。写真に残して欲しいと。でも、コウが吸血鬼になる顛末はないでしょう。それでいて写真はいまだに現像されてないのは、もう人間(反吸血鬼)コウと吸血鬼ナズナちゃんって関係が変わらずのアンサー(のような気がする)。
その上、まだ現像してない(39枚獲ったかかも不明)なのは、一生追いかけっこするってことでしょう。思い出の忘れてしまうからって写真は残さない。現像しない。だから、写真立てに収める1枚は一生かけて2人で探す。そう解釈しました。
飾る写真は「To be continued」です。恋をするまでの話は終わった。恋したあとの話は「To be continued」。一生追いかけっこしようねって至高やんけ!まる。
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コメント
微妙だったな
だがしかしもだけどまとめ方がな
昔のサンデー作品を引き合いに出して安直に枠に収めようとするのは、あまりお勧めしませんよ
みゆきを抜かしてあだち作品を語るとはとはこれ如何に
誤字多いな
コトヤマの漫画って終盤まで面白いのに、
最後の締めが駄目すぎるから、
完結したら買おうと思っても買わなくなる。
なんで結末だけが微妙なのか。
なんで皆そんなに酷評なの?
素晴らしい結末じゃん。「あぁ、この二人は結ばれるんだな、、、」と確信させつつ、結婚式などを描かないことで読者が様々なENDを想像できて、ムズムズしながらスッキリする味わったことのない感情になる。良いじゃん。これ良いじゃん。
そもそも酷評してる奴らはどのように結末が微妙だったのか書いてないじゃん。結局のところ、そういう奴らは自分で想像できない奴らなんじゃないの?1から100まで語られないと分からないの?もっと想像して自分が望む結末を考えてみなよ。
何でもかんでも作者に丸投げするなよ。
(語彙力なくてごめん。分からないところがあったら聞いてください。)