『あねどきっ』が連載終了してからジャンプ寒い時代だった。
待っていたのはラブコメ無しという。次なるオアシスでありません。
2010年代のジャンプラブコメ
当然、次のラブコメが投入されるだろうと思いきや、ラブコメ漫画が始まる事はありませんでした。飢饉である。ジャンプからラブコメが消失した氷河期ですね。
そんな僕らが何とか飢えを凌げたのは『SKET DANCE』のおかげ。
ラブコメ無き時代で、一身にニヤニヤさせてくれたサーヤは天使ですよ。
恋するサーヤをしゃぶるように味わったものです。ペロペロ。
例えるなら飴玉を舐めることで餓えをしのぐような感じである。
2011年『magics』『鏡の国の針栖川』『ニセコイ』
13号、『magico』(岩本直輝)
31号、『鏡の国の針栖川』(叶恭弘)
48号、『ニセコイ』(古味直志)
『magico』はファンタジーの皮をかぶったイチャイチャ漫画。連載1目で気に入り、確かなパンツとラブコメが濃厚でした。
いちごととらぶると、当時のジャンプ看板ラブコメとぶつかった叶恭弘先生の『鏡の国の針栖川』は10年代の代表作ニセコイと同時。前作から一転し、お色気のオラオララッシュを叩き込んでくれた。
『ニセコイ』ね…面白かったんです。
ジャンプラブコメ最長記録保持者であり本当にハマったものです。小野寺さんはマジで可愛かった。大好きだったんですよ(遠い目)。
どんな顔してるかなぁ…
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なんつーか、終わり悪ければ全て台無しなのよね。
2012年『パジャマな彼女。』『恋染紅葉』『食戟のソーマ』
13号、『パジャマな彼女。』(濱田浩輔)
23号、『恋染紅葉』(ミウラタダヒロ / 坂本次郎)
52号、『食戟のソーマ』(佐伯俊 / 附田祐斗)
一時のラブコメ不毛の地だったジャンプがウソみたいに、じゃんじゃんラブコメ作品を投入しまくった時代である。今やヒット作家となった濱田先生とミウラ先生ですが、当時はニセコイの前に打ち切り。
『パジャマな彼女。』は1話からパジャマ&パンツにハートを捕まれたし綺麗に終わったものです。『恋染紅葉』は純愛濃度100%でこそばゆかったものです。どちらも好きな作品でした。
ソーマって連載開始された時のジャンプや1巻の表紙では、えりな様とダブルヒロインのような扱いの子がいますね。え?田所ちゃん?違う違う。倉瀬さんっていう子です。
倉瀬真由美
主人公に片思い、幼なじみ、子供の頃から手伝ってる。
なんだろう。メインヒロインになってもおかしくないポテンシャルなんだけど、負けヒロインにどころか、いつの間にかフェードアウトしてる系ヒロインじゃん!料理で可愛い子を脱がせる事と同じく、倉瀬さんも忘れちゃダメよ。
2013年『ひめドル!!』
36号、『ひめドル!!』(今日和老)
クラスの怖いヤンキーは可愛いアイドル志望の子だった!コンセプトも好きだし、2人のヒロインもペロペロできました。しかし、16週で駆け抜けるように打ち切られました。
個人的には好きな作品でしたが、時代が悪かったという見方もできる。当時は『ニセコイ』人気が半端なく、並み居る強豪『鏡の国の針栖川』『パジャマな彼女』『恋染紅葉』を軒並み食い尽くし巨大戦艦化しいた相手に竹やり一本で突撃していったようなものですから。
2014年『i・ショウジョ』
12号、『i・ショウジョ』(高山としのり)
51号、『卓上のアゲハ』(古屋樹)
『i・ショウジョ』はスマホがキーアイテムとしたオムニバス恋愛作品。パンツなどのお色気要素も恋愛方面も申し分なくヒロインみんな可愛かった。連載開始早々で期待値MAXでしたが短期打ち切り。時代が悪かった。ニセコイが強すぎたのです。
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ジャンプ本誌後にジャンプ+の『i・ショウジョ+』として続編も楽しめました。視覚的にも王道ラッキースケベからかなりフェチい描写まで様々。本誌でもジャンプ+でも毎回生きる栄養補給できた良作なり。
『卓上のアゲハ』は卓球漫画…でありヒロインをペロペロする漫画でした。『P2』の系譜やね。卓球よりもラブコメを楽しむ!
大塚リリカ
リリカは腹黒系に見せかけたジャンプ史でもトップクラスのチョロインでもありました。恋のライバルが出て、リリカの可愛さに磨きがかかったのに22週で打ち切り。しかし、ジャンプの卓球漫画にかける執念は何なんだ…。
2015年『背すじをピンと!』『レディ・ジャスティス』『左門くんはサモナー』
24号、『背すじをピン!と』(横田卓馬)
25号、『レディ・ジャスティス』(荻野ケン)
43号、『左門くんはサモナー』(沼駿)
『すじピン』はラブコメやお色気要素よりもど真ん中の青春部活ものでありましたが、つっちーとわたりさんのコンビにはほのぼのとした温かさがありつつ、最上のニヤリングを提供してくれました。最高の青春物語なり。
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『レディ・ジャスティス』はお色気全振りの変身する女の子もの。胸が大きかったのもグッド。コミック収録時では乳首券を発行するも16週打ち切りでした。しかし、剣崎雨利の胸を僕らが忘れることはないだろう!
『左門くんはサモナー』はギャグ漫画でありながら、ヒロインズも可愛く、お色気もラブコメも完備し福利厚生ばっちりでとても楽しめました。てっしーは天使!アンリちゃんがお気に入り。
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2016年『ゆらぎ荘の幽奈さん』『ラブラッシュ!』
10号、『ゆらぎ荘の幽奈さん』(ミウラタダヒロ)
38号、『ラブラッシュ!』(山本亮平)
2016年は『ニセコイ』が連載終了した年でもある。『ゆらぎ荘の幽奈さん』はニセコイが物語を畳みかけてる、サブヒロインが次々と切られてる時に丁度始まりました。心を癒すラブコメで失恋話が続き、ハートが凍死する読者を温めるために投入されたのであった。
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『ゆらぎ荘の幽奈さん』のレビュー…でなく、雲雀ちゃんを応援する記事です
お色気もラブコメも文句なし!最終兵器(リーサルウェポン)ヒロイン・雲雀ちゃんの登場で大好きな作品です。末永く続いて欲しいものです。
『ラブラッシュ!』はニセコイが終わったタイミングで入れ替わる形でスタート。ニセコイのアレな部分を反面教師にした内容でしたが、「真実の愛とは何か?」といった意識高い恋愛話でアンケが取れず打ち切り。山本先生は現在、『早乙女姉妹は漫画のためなら!?』という大変意識低い作品を連載中です(誉めてます)。
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2017年『ぼくたちは勉強ができない』『腹ペコのマリー』『クロスアカウント』
10号、『ぼくたちは勉強ができない』(筒井大志)
13号、『腹ペコのマリー』(田村隆平)
29号、『クロスアカウント』(伊達恒大)
ニセコイスピンオフ『マジカルパティシエ小咲ちゃん!!』を描き、一部のファンからニセコイ真ENDと絶賛された筒井先生は本誌で『ぼくたちは勉強ができない』をスタート。現在も絶賛連載中。ジャンプラブコメは2つ並ばないの法則を打ち破りました。
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『ぼく勉』のうるかちゃん可愛いと思いませんか?
はじめはパンチ力不足かなと杞憂しましたがうるかちゃんの登場で人気もV字回復。今では個性的なキャラが増え、既存の文乃さんとリズりんの可愛いレベルも大幅アップ。果たして誰と結ばれるのか一番気になる作品です。
『べるぜバブ』で凄まじいニヤリングをさせてくれた田村隆平先生の『腹ペコのマリー』はラブコメ方面で大いに期待していたのですが途中からバトル路線へ。ま、初期の日常話でアンケ取れなかったからの展開だっただろうのでどうしようもなかったのかもしれません。
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『TOKYO WONDER BOYS』というサッカー漫画が短期打ち切りに合った後、本誌やジャンプ+で読み切りを描いてた伊達恒大先生。それらの作品がちょっとエッチで可愛い女の子とムフフ系ばかりで、伊達先生に「何があったんだ?」と思ったものですが元からこの路線作家だったのかもしれません。
そんな伊達先生の『クロスアカウント』は短期打ち切りでしたが、私は大好きでした。ジャンプでアイドル絡ませたラブコメがまったく受けないのう。次回作に期待してます。
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まとめ
ジャンプラブコメ史はこんなところ。2018年だと『キミを侵略せよ』がラブコメの範疇に入るかな。『アクタージュ_act-age』は百合方面で期待してます。
ラブコメだけでも、傑作&名作&迷作を連載させたジャンプ。
これからも数多くのちょっとエッチなラブコメ作品を出して欲しいものです。まる。
コメント
すじピンは今思い起こすと、誰もつきあってないのに、ペアは自然とカップルしてたなあ、と思います。
一番好きだったのは、宮大工・柏ペアです。
振り返りお疲れ様です
いやあ懐かしい
やっぱジャンプは素晴らしい作品でいっぱいですな
そしてアクタージュいいよね……
表紙の伊織ちゃんブッサ・・・
えっ、最初ってこんなんだったっけ??
もて王が無いなんて…!矢射子と宏海カップルの話が無いなんて…!
あー思い出した!あの見開きの告白シーン良いですよね
パロ満載のギャグ漫画らしからぬ恋愛面でのインパクト
懐かしい
のむら剛=岡野剛は知らなかった。30年全く気がつかなかった…。
ものの歩のみなとさんは入りませんか?
懐かしいなぁ…
アイズは泉ちゃん好き(エロ)だった
まさかP2!に触れてくれるとは…
アキラちゃん可愛かった
べるぜバブは神崎とパー子のカップリングがマジで好きだったなあ
あれこそ至高のラブコメだった
読み応えのある記事でした。
今頑張っている幽奈さんと僕勉にはアノ漫画の轍は踏まないでもらいたいですね・・・。
バクマンは入らないのね
ラブコメは女の子可愛くても男の性格や行動がクソだとなんでこんな奴に惚れるんだ
かモテるんだってなって人気無くすイメージ
それで本当に人気がなくなるかはわかりませんが、
ラブコメで一番大事なのはモテる男がモテるのに納得できるかどうかだとは思います
“ラブコメ”と”エロコメ”は分けて考えるべきかと。
『電影少女』と『密・リターンズ!』はラブコメではないのでは
話が重いし、堅いし、暗いし
管理人のラブコメ認定ゆーるい!w
桂正和強すぎて草
magicoとiショウジョは好きだった、懐かしい
ATlady懐かしっ!
初めて読んだ時は「12気筒ってきとうが12個あるんですか?」ってセリフの何が問題なのか理解できないまま何故か憶えていて数年後にあのセリフそういう下ネタだったのか!とやっと理解できた思い出。
これは良記事
ボンボン坂高校演劇部あったな~
全然覚えてないけどこんなかわいい絵柄だったっけ?w今でも通用しそうだ
ジャンプだけじゃなくて、他の雑誌も含めたラブコメ史まとめやってほしいですね
さすがに幅広すぎるようなら、せめて少年誌というくくりだけででも
サンデーと、マガジンもやってどうぞ!
神のみとスクラン凄い好きじゃなかったですか?
懐かしいなーすごく面白い記事でした
しかしこう見ると何だかんだでラブコメ不毛の地のジャンプで長期連載したニセなんちゃらはやっぱ凄かったのかなー
高橋ゆたか先生の主人公はどっちも好きでした
きまオレは?
ヤマカムさんがリアル読者の世代ではないからでしょう
おそらく、アニメの記憶があるかないか程度だと思う
ラブコメ評論家として本でも出されたら?と思った
十年以上たった今でも、『P2!』を打ち切ったのはジャンプ編集部史上最大の愚行の一つだと思っている
ジャンプのラブコメ(エロコメ)を愛する者にしか書けぬ記事!!
マガジン・サンデー版はー?
オレンジロードも知らないニワカだったのかい
知ってる世代のおっさんがいつもこんなに必死になっていたら恐ろしいだろうよい
個人的にはブリーチのラブコメ要素は好きだったから
師匠の次回作はほんのり期待してる