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『かくしごと』12巻堂々の完結!今も忘れない思い出はモノクローム!色を…青色を点ける物語だった!

かくしごと(12) (月刊少年マガジンコミックス)

 

独特な青色!

 

『かくしごと』といえば「青色」じゃないですか。

「君は天然色」も青色が特徴じゃないですか。

 

単行本も1巻以外は空の青色が特徴でした。作中でも「空」「青色」に対する追求があり、それはまるでアニメED曲「君は天然色」ジャケットのようでもある。『かくしごと』と大瀧詠一「君は天然色」は切っても切れない関係にある(ような気がする)。

『かくしごと』12巻のかゆいところ

「青色」と「空色」

姫ちゃん18歳編1

 

姫ちゃんに何色が好きかと聞かれた可久士は黒色と白色であると答える。そして「青は?」と聞かれれば、黒と白と同じように青も一番好きな色であると答えるのであった。「黒」「白」そして「青」こそ『かくしごと』のミソであった。

 

カラーでなくても白黒で色付きで見せられるのが漫画家であるという可久士の持論。実際に、キャラの後ろ向き姿と空を真っ黒に塗ったベタと雲を描くだけで青空が広がっていた。

 

黒(ベタ)でも青空に見えるだろ

 

「白」「黒」で「青」にする。これが可久士の全てでありアニメ版を超える大感動を生む演出にもなっていた。ちなみに、後ろ姿と青空は某改蔵の単行本の自虐にもなってる(ような気がする)

 

久米田先生を投影してる(?)可久士は白黒で青を出す。ガチで久米田先生の拘りの一つと推測できる。全ては『かってに改蔵』最終回に起因してるかなと。知らんけど。

久米田先生はベタの青空に拘った

 

サンデー掲載時 / 単行本収録時

 

『かってに改蔵』ラストは海と青空へ向けて後ろ姿で佇む改蔵くんと羽美ちゃんでした。サンデー掲載時では青空へ向かって未来を示唆する感動的なシーンだったのに、単行本では真っ黒になっておった。夜空の向こうかよ!SMAPもビックリですね。

 

「青空=未来」というメタファーを台無しにする真っ黒な空だったのです。なにこれ?夜空じゃん!?これについては久米田先生自身も何度か自虐しており、白黒で読者に分かりやすい色を認識させなきゃ(使命感)となった(のかもしれん)。

 

顕著なのは『さよなら絶望先生』のラストでしょう。最終回の青空はやっぱり未来思考であり、あえて青空をベタに真っ黒に塗っていました。ちなみに、絶望先生ラストの青空はカラーが単行本でも貰えました。ここに拘った当時にマガジン編集部は凄い。

 

 

でも、カラーページ以外のモノクロシーンでも真っ黒の空には青色が見えたいたのだ。

 

絶望先生301話(最終回)

 

『かってに改蔵』ラストで単行本収録で、青空にまったく見えなくなるトラウマでも受けたのかラストの『絶望先生』は不自然なぐらい昼間の晴れた日なのに、空を真っ黒のベタ塗りにしていた。だからこそ、「黒の空=青い空」になる演出が顕著だった。

 

結果的にラスト2ページの青空はマガジン掲載時と同様に単行本でもカラーで収録されたので問題なかった。でも断言できる。仮に絶望先生ラスト2ページが改蔵のようにモノクロになっても、黒い空は青い空と読者は認識できたと。

 

「雲」が描かれ白黒の強弱があったから。これがモノクロになっても青空に見えるのは間違いない。「白黒」の青空に色をつけることが、改蔵以降の久米田先生クオリティと言っても過言でない。『スタジオパルプ』にも通じて、カラーでも一色でなく強弱の色分けが伺える。

 

 

そんなコミックス収録でモノクロになった「青色」のトラウマが『かくしごと』における隠し味のようなスパイスとしてぶっ刺さりまくる。

「黒」でなく「青」の向こうへ

姫ちゃん18歳編4

 

全色消失の可能性が…

 

大筋でアニメと同じ展開であったが、原作ラストのより味わいを引き立てスパイスとしての役割があったのは、可久士の奥さん…姫ちゃんのお母さんでしょう。彼女は目の病気にかかっており、近い内に全ての色が消失してモノクロでしか見えなくなる可能性があった。

 

世界がモノクロに見えるようになる。

全色消失の可能性が…。

 

だから可久士は一番好きな色を青と同じように「黒」「白」と述べたと思うと胸が熱くなるな。それを踏まえると、青が好きだし白黒で青を出せるって主張した意味合いがより一層増す。

 

というか、奥さんと海を見る構図が完全に改蔵最終回と一致してる。ただ、夜空でなく青空と僕らが認識できるのがエモいところ。黒がカラフルに見える。可久士の過去改装では人物の肌が真っ黒なのも、より意味深になる。

白黒がカラフルなんすよ

 

色なんて白黒でいくらでも表現できる

 

漫画家・久米田康治…じゃなくて、後藤可久士の拘りでもあった白黒で色を付ける。こちらは『せっかち伯爵と時間どろぼう』でも追求されてる。というのもコミックスの表紙を見れば基本白黒基調じゃないですか。

 

こちらについては、あえて自虐しつつ大瀧詠一の「君は天然色」をリンクさせて触れていました。歌詞同様に「思い出はモノクローム♪色を点けてくれ♪」と。

 

だから『かくしごと』を総括すれば、思い出はモノクロームなんです。色をつけてくれなんです。付ける色は「青色」一択。あの島の海、鎌倉の倉庫(家)で見える海、可久士も姫ちゃんが見てる空の色も…。

 

白黒だろと青色に見せる!

 

突き詰めればこれが全て。

 

(まだ続くぞい)

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ヤマカム

コメント

  1. 匿名 より:

    当家の干渉は王家の紋章かなぁ

  2. 匿名 より:

    アニメは一話ラストの「一番の幸せは姫が大きく育つこと」を伏線として回収してたし、原作は一話ラストの「無色ってことはいろんな色、いっぱい塗れるね」を回収してたの、さすがの畳み職人

  3. 匿名 より:

    王家の紋章です

  4. 匿名 より:

    王家の紋章ってマンガ自体は知らなかったけど当家の干渉から予想・逆算して考えて多分そうだろうと思ったらそうだった

  5. 匿名 より:

    単行本の姫ちゃん18歳編(カラー)が現代、10歳編(白黒)を過去とすると、
    「思い出はモノクローム」の意味が出てきますね。

    ただ、一番充実していた時期だとしても、所詮は過去の思い出。
    「色をつけてくれ」で今を一緒に生きてくれという意味ととらえました。

  6. quake より:

     人間の目は、青を感じる細胞が最も少なく、青色は感じづらいそうです。(姫ちゃんのセーラー服が紺ではなく灰色なのは関係有るだろうか)
     戒潟先生も、色覚の衰えた娘の為に青を強調した絵を描いていたと考えると、後藤先生と仲良く出来なかった事が、本当に残念でなりません。

     それとは全く関係無く、読者の立場からだと、カラーページは有り難くありません。単行本になった時に、色が無意味になるどころか、絵が汚くなり読みづらくなるからです。
     電子書籍だったら色付きに出来るだろうと思うのですが、紙の本と同じ仕様にしなければならない規制や配慮が有るのでしょうかね。

     そして未だ描かれていない未来。姫ちゃんが漫画の道に進み、二代目後藤可久士となるのだろうな。

  7. 匿名 より:

    久米田愛にあふれた良記事!
    『かくしごと』を振り返りながら感慨深く読まさせていただきました。

  8. 匿名 より:

    全体的に見にくく読みにくい。
    下方向に長くて、話し言葉の長文。
    「合わせて読みたい」が間にねじ込まれる。
    「おすすめ」が画面の上・右・下に大量配置。

    引用画像は良いと思う。

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