『楽園 Le Paradis 第40号』感想 創刊13周年おめでとうございます！

 

『楽園 Le Paradis 第40号』読了したので感想です。

 

頂きました。今号で創刊13周年です。おめでとうございます。いやー、時が経つのは早いものですね。ちなみに創刊号の掲載は以下の通り。

 

 

こうしてみると本誌は黒咲練導先生と中村明日美子先生とシギサワカヤ先生は創刊号から描き続けてるのか…。前号でかずまこを先生の『ディアティア』シリーズが完結しました。なんのかんので歴史を感じる。

 

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『ハーモニー』3話（水谷フーカ）

１０月３１日(月)発売の「楽園」第４０号からひと足早くご紹介・その４は水谷フーカ「ハーモニー」。長井君の為なら手段を選ばない日野原先生が眩しい３６ページ。
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— 楽園編集部 (@rakuen_info) September 13, 2022

 

『14歳の恋』完結後の長井くんと日野原先生の「その後」を描いた作品。毎回、破壊力抜群の日野原先生のデレ赤面が最高でしたが今回の威力は天元突破してた。

 

いや、正確には「うおおお！可愛い！！！」ってパンチ力あるものでなく尊いワンシーンが絶妙すぎました。それが背比べです。

 

『ハーモニー』3話

 

ふつくしい…。

 

水谷フーカ先生のキモといえば男女2人（百合漫画だと女性2人）が「大ゴマ」「1ページ」でどん！と魅せること。まるで2人だけの世界って感じですべてが名シーン連発なんですけど、今回は特に神ってた。

 

1話の中で定番の決めコマを絶妙に決めるための話作りをしてる。定番の決めゴマを決めるためのドラマもあり、3話が特に決まってるのは1話と2話があるからだよなぁ。

 

1～2話で対面で向き合うシーンを決めゴマにも使っておりまして身長差は明白だった。だからこそ「春～夏」で急成長して大きくなった今回の長井がより映える。

 

水谷フーカイズムの決めコマを決める1話の中で展開するに加えて、『ハーモニー』は1～2話かけて溜めて3話で比較できるような対面構図の連発からのもう少しで身長抜くってシーンが尊すぎる。素晴らしい。でも一番グッときたのは水着の日野原先生でした。

 

 

『制服date』17話（黒咲練導）

１０月３１日(月)発売の「楽園」第４０号からひと足早くご紹介・その12は黒咲練導「制服date」。いつも以上にラブラブな二人の限界ラインぎりぎりな放課後を描く１８ページ。
『制服date』第１巻＆第２巻絶賛発売＆配信中！ pic.twitter.com/NKrEO7vodN

— 楽園編集部 (@rakuen_info) September 23, 2022

 

エッッッッ

 

彼女さんが学校で告白されたと彼氏さんに報告して煽りまくってたら反撃を食らってしまったでござるの巻き。

 

「そこまでするのは告白してくれた人をダシにしてるみたいで申し訳ないから」とストップしたものの「キスだけね」のアンサーがドスケベすぎて昇天しましたね。どこにどんだけキスしてんね！！

 

 

『ビルディング』（panpanya）

１０月３１日(月)発売の「楽園」第４０号からひと足早くご紹介・その23はpanpanya「ビルディング」。空き地で見かけた見慣れた「それ」は…。
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— 楽園編集部 (@rakuen_info) October 18, 2022

 

panpanya先生の「発想」はマジでやばい。どういう脳みそしてたらこんな展開・設定思いつくんだ…と思う次第です。

 

今回の話はよく遊ぶ空地にビルの建設予定があり、なんか埋め込んでるリアルの建設予定地のものを「ビルの芽」として話を転がしていきます。ビルは植物のように育つのです。アサガオの育成日記の起承転結が最高。

 

ラストの大きく育ったビル屋上で見た「わあーっ」は主人公ちゃんと友人ちゃんで驚き感嘆するのに「見たところ」が違うのが深いと思いました（←小学生のような童心に返った感想）。

 

 

『イマジナリー』15話（幾華にいろ）

『イマジナリー』15話

 

いやぁ～幼なじみって本当に良いものですね（水野春郎風にしみじみと）。

 

大学進学で離ればなれになってしまった田舎の幼なじみの煮え切らない様子を描いた『イマジナリー』である。デートというには甘さ無く（特に男）、男女の友達というにはほのかに甘酸っぱい2人。

 

ホテル行くんでは…と勘違いからの海のやり取りが青春すぎて最高。そして、2人のやり取りからのラストは控え目にいって最高でした。三白眼美少女の小悪魔チックで誘って1ページの決めコマに打ち抜かれた。これセックスOKサインだぞ！ヒヨんなよ！

 

『初恋ディストピア』18話＆最終話（シギサワカヤ）

１０月３１日(月)発売の「楽園」第４０号からひと足早くご紹介・その７はシギサワカヤ「初恋ディストピア」。二人のこれからに幸あれ！な紆余曲折を描く二本立て計４６ページ。
『初恋ディストピア』第１巻＆第２巻絶賛発売＆配信中！ pic.twitter.com/sSgjKfSLI0

— 楽園編集部 (@rakuen_info) September 16, 2022

 

シギサワカヤ先生の新境地だった作品（だと思う）。

 

ラブコメやエロゲ・ギャルゲって結婚エンディングなら名作って法則がまことしやかに囁かれる。その通りの作品も多々あるんですけど…そこを超えていく。

 

実に呆気無く、俺達は結婚した

 

シレッと流すなよ！！

 

男女のアレコレをグツグツ煮込んでたのでプロポーズとか大事じゃないの？直前まで俺達のラブラブと付かず離れずは続くんじゃ…って話からの結婚。そこを掘り下げず時系列飛んでジジイとババアになってるのが『君だけが光』同様の人生ドラマって感じだ。

 

そもそもシギサワカヤ作品といえば男女がセックスしながら、または事後で心を抉って傷付け合うのがデフォでした。冷たいんだよね。ブルッと冷めてるのが特徴。でも『初恋ディストピア』は甘さ100％で温かさまであった。これまでの作品と一線を画す。

 

それで男女をヒューマンドラマとして描きながらカラッとあっさりの結婚ですよ。からの老後よ…。「あー！人生の紆余曲折！」ってなるね。青春時代だけでなく、挫折・蹉跌がありつつもこの2人がくっ付いた果てがある。「それはこっちの台詞」の小春はいつかの少女のようだった…。

 

なんなんだこの読み終わった後にくる満足感は…。人生だった！！

 

 

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