『川柳少女』153句:雪白七々子はイチャつきたい
ついに感動の告白で晴れてカップル成立した七々子とエイジ。「考えがまとまらないから五七五」→「考えをまとめる必要ない伝えたいの二文字だけ」→「好き(声に出す)」の流れからの抱きつきはラブコメ史に残る伝説となったからね。
で、くっ付いたらそこで試合終了ってのラブコメですが、『マコさん』も恋人編という名のイチャイチャがあったように『川柳少女』も恋人編に突入です。
サブタイトルからしてノリノリです。
今回のサイブライは「雪白七々子はイチャつきたい」である。
直球ど真ん中だー!なんかかぐや様のようなサブタイですね。
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153句:雪白七々子はイチャつきたい
修学旅行最終日!
エイちゃんと恋人としてイチャイチャを…!?
い…イチャイチャを…!!?
今回の七々子は控えめに言って最高に可愛かった。
手を繋ごうとしてはじかれてしまったのにはじまり、恋人になってもニブちんのエイジのせいでイチャイチャできないのは可哀想と思っていたら、最後の満塁ホームランまで実に見事でした。
ほぼ七々子視点で描かれてたのも良いニヤリング提供になっていました。イチャイチャしたいって乙女心がたまりません。自然と頬が緩んでしまいまいます。
なのに!イチャイチャできないことが、もどかしくて、おかしくて、やっぱり可愛かった。
『川柳少女』は4コマ漫画だった
ガーン
修学旅行中ずっとシリアスで4コマ漫画のフォーマットでなかったからすっかり忘れてましたが、『川柳少女』は4コマ漫画だしギャグ漫画でもありました。ラブコメ色が強くなっていたここで、原点回帰のようにギャグに突っ走る。
エイジの行動は、付き合う前だったらヘイトをためそうなものですが、今なら安心してニマニマそながら2人を微笑ましく見守れますね。
基本的に4コマの起承転結の「結」で七々子がガーンとなってしまうオチが付く。イチャイチャしたくて頑張る七々子とそんな想いに気づかずに突っ走るエイジの全然接近しない様子がおかしくてもどかしくて楽しめました。
ただね。
あまりにも七々子が報われ無さすぎた。
二人で夕食を
エイジとイチャイチャしたかったのできなかった七々子!毎度毎度、七々子がショックを受けてしまうオチに界王様だって「見ちゃおれん…」って目を背けるレベルだもん。
おいおい!
付き合う事になったんだから甘いデザートメガ盛りだと思ったらなんだ。
マガジンなんだから袋とじでヤってしまっても別に構わんのだぞ?と構えてたのに!七々子以上にガッカリですよ。スイーツ食いに来たらこってりラーメン出された気分ですよ。
だ・け・ど!
しっかりと極上の甘いスイーツに仕上がっているの今回のキモよ。
流石は決めるところで決めたエイジだ。
「焦らし作戦」だったか
よお、遅かったな
エイジきたー!
なるほど。これまで七々子が下げられて下げられてどん底に叩き落されたのは高度な作戦であったか。付き合うことになったんだから、僕ら読者だって当然イチャイチャイベントを期待してしまうもの。
そんな読者の期待をスカスように、全然イチャイチャできないギャグ展開を終始するわけです。僕らも「ふざけんな!」ってなるわけです。それが全て五十嵐先生の作戦だったとしたら?一体いつからギャグ漫画に戻ったと錯覚していた。な、なんだと…。
よーく考えてみてください。ここまで徹底したイチャイチャ禁止令が布かれると、余計に見たくなってしまうのが人間ってものの真理です。ゆえに、その満たされない甘いスイーツを食べたいって欲求は極限まで達してしまいます。
そんな状態がピークに達した時期を見計らってイチャイチャシーンを解禁する「焦らし作戦」だったのです。
ここまで「おあずけ」を食らった反動力は半端なもんじゃないからね!むしろ、のっけからアクセル全開でイチャイチャ展開やるより破壊力あったと言える。カタルシスがあったぞい。
「月がキレイですね」
月がキレイですね
ここまでニセコイの小野寺さん級に神(作者)の天災に見舞われてた七々子でしたが、エイジと夕食を2人きりで取ることに。そこで、エイジは十五夜の満月で「月がキレイですね」と言い出すのです。
最近のラブコメでは片方が意味を分からず使ってしまい、もう片方がテレてしまうっていう夏目漱石の「I LOVE YOU」翻訳の逸話。
七々子はその言葉の意味を把握して、エイジは天然だから困るってドキドキしながら指摘します。
それに対するエイジの反応がね。
最の高だった。
意味?知ってるつーの!ですよ。
(意味)知ってるよ。知ってるから言ったんだ
エイジ…お前男の中の男だよ。
最近のラブコメでよう使われる「月がキレイですね」って言葉。片方しか意味把握してなくて照れるってのがオーソドックスなのに、あえてね。ちゃんとね。「I LOVE YOU」として使って見せたエイジにアッパレやってください。
素直に「月がキレイですね=I LOVE YOU」をやってのけたのです。
新しい!
この展開は新しく斬新だ。
ニブチン御用達でよう使われるようになった「月がキレイですね」をあえてストレートでど真ん中に投げてみせるとはな。やりおるわい。
月がキレイな話でした
総括すれば2人して月がキレイな話でした。
見てるこっちが小っ恥ずかしくなるような初々しく、こそばゆいやり取りが至高でしたわ。見てるだけでドキドキが伝わってくる。分かる。分かるぞこのドキドキ感。これはまさに思春期のドキドキです!
そんなわけで素晴らしい恋人編のスタートだったんじゃないでしょうか。いきなり口当たり糖分全開でなく、しょっぱいものを食べさせたタイミングで砂糖もハチミツもチョコレートも生クリームのたっぷりのスイーツを出す機微といい。うめぇぇぇー!
もういつでも着地できるわけだが
そんなこんなで、『川柳少女』はもういつ終わっても満足できる状況になっています。これからバカップル劇場を続けていいし、最終回に向かっても納得できるわけです。
ただね。
恋人編ならきちっとやって欲しいことは2つだけある。あ、キッスは絶対やるろ思うのでここではカウントしてません。はい。
で、見たいのは初デートの消化不良と「赤いバラ渡す」ことだよなあと。
まあ、別にやらなくても何の問題も無いっちゃ無いけどね。
9句
くつひもが、切れちゃったので、歩けない
2人の初デートである遊園地。
七々子は勇気出して靴紐がキレたので歩けませんって川柳を披露したわけじゃん。意訳すれば「おんぶしてください」なわけでしょうけど、この頃のエイジはアホニブチン(基本今も変わらんが)で七々子のクツにヒモないじゃんで終わってしまいました。
アマネ部長もキレるっつーの!
あぁ、見える!見えるよララァ…。本当に靴紐切れた七々子をおんぶ(お姫様抱っこも可)するエイジの姿が僕にも見えるんだ…。
あと、この漫画で重要アイテム(?)なのは何度か使われた「赤いバラ」でしょう。
84話
119話
七々子が好きな花はバラ。
その中でも「赤いバラ」なのです。
なんで赤バラが好きなのかといえば、花言葉にありました。
バレンタインでは虹に見立ててバラの装飾がある中で赤いバラだけありませんでした。代わりに「キミが好き」って手紙を入れておりました。赤いバラの花言葉は「君が好き」であり、赤バラ入れない代わりに手紙に書いてたわけです。
すでに「好き」を伝えて付き合ったる。
なのに赤バラは付き合う「ため」のキーアイテムにならなかった。これはどう捉えるべきじゃろ。結局、どっちも赤バラを送ってないのは何か重要な含みもありそう。赤バラを送る!これもすごいイベントになる予感。
まだまだイチャイチャカップル編は楽しめそうだぜ。
コメント
ラブコメは くっついてから ほんばんだ
パワポケなんかは付き合ってから事件起こして尺と緊迫感稼いでたけど
大半のラブコメはどうすんだろ
靴ひもは「まだ帰りたくない」って意味だと思ってました