『ワンピース』104巻 ワノ国編完結！泣ける締めから今後にワクワクする広がるワールド！

 

『ワンピース』（尾田栄一郎）104巻が発売されました。

 

カイドウ、オロチの支配から20年…。辛い時を過ごしてきたワノ国を解放し、皆の笑顔を取り戻せるのか!? ルフィの拳に全てが懸かる!! ワノ国編、超絶最高潮!! “ひとつなぎの大秘宝”を巡る海洋冒険ロマン!!

 

 

細かい感想はジャンプ掲載時に書いてますのでそちらも参考にしてください。

1047話「都の空」

〝能力〟が世界を制する事はない！！世の中はうまくできてる。ロジャーが能力者じゃなかったように…！覇気だけが全てを凌駕する！！！（1047話）

 

ロジャーが非能力者だったと正式に明言された。カイドウ自身は強力な能力者でも、それでも最後に全てを制するのは「覇気」であると。

 

1048話「二十年」

 

 

狂死郎もとい傳ジローが斬り捨てたシーンにはグッとくるものがあります。

 

演出・描写が最高。前は斬ったふりすらしたくなかった日和に対するものだけど、今回は守るように斬り捨て御免です。933話「武士の情け」では小紫を斬った理由は武士の情けであると説明していました。

 

「『将軍』に歯向かえば誰であれ大罪人！鉄の掟にござる！」

「己の忠誠心を見せる為か…？」

「ここまでするか狂死郎！！」

933話

 

これが180度変わって忠誠心を見せている。

 

1049話「目指すべき世界」

友達（ダチ）が…腹いっぱい！食える～！！世界！！！（1049話）

 

ルフィが目指すべき世界（別に世界を変えたいって政治的なことでなく売り言葉に買い言葉で出た）は、友達いっぱいご飯が食べられる世界なり。これが今後の「対世界政府」でどう繋がるか見もの。

 

また、カイドウはジョイボーイを具体的に知ってるわけでなく、右腕のキングが待つほどの男なら、自分を倒す男に違いないと（実際ガチのジョイボーイだったが）。

 

驚いたのはカイドウはおでん様の開国はジョイボーイを迎えるためだと知ってた点。それでキングの言うジョイボーイと同一人物なら自分に勝てる男だろうと。

 

 

カイドウはキングのためにジョイボーイを探してた説はさもありなん。「お前もジョイボーイにはなれなかったか（おれに勝てなかった）」はどこか残念そうでもありましたし、自身がジョイボーイの壁役のポジションである素振りでした。

 

なによりカイドウが「ワノ国」に居座り続けた理由よ。

 

ウォロロロロロ…！！どこでもいいんじゃねぇぞヤマト…！！おれはここが「ワノ国」だから居座ってんだよ！！（1016話）

 

カイドウは「ワノ国」だから居座ってると含みを持って述べてました。この意味合いも判明とみていいかな。武器工場ならどこでいいだろうけど、ワノ国だけに何かある…それこそジョイボーイでしょう。

 

 

ワノ国に居続けて鎖国してればジョイボーイに会える・戦える（あわよくば最高の死）である。だからワノ国に拘った説。おでん様の待ち人で、ルナーリア族に伝わる伝説。それほどの傑物なら俺に勝てるだろうと。

 

 

カイドウは本当にヒールとしても壁役としても良い仕事した。

1050話「誉れ」

今回のサブタイ「誉れ」はおトコちゃんが父・康イエ（トノ康）へ向けた空船（提灯）のメッセージでしょう。

 

そこには最初「お父ちゃんあいたいよ」と書かれてたのを消して「お父ちゃんあいたいよありがとう」と書いて飛ばしたのです。これに天狗山飛徹は涙ながらに誉れであると。

 

そうだなそれは…武士として…何よりの誉れでござる…！！！

 

あいたいでなく「ありがとう」。デジャブである。

 

ビビ「うん…『ありがとう』って…言いたかった」

イガラム「…それはこの上ない誉れですよ」

212話より

 

ペルが爆弾抱えて爆破しアラバスタ王国を守り死んだと思ってた時のやり取りである。ビビは「ありがとう」とお礼を言いたい。それに対してイガラムは戦士として「この上ない誉れ」であると語るのでした。

 

今回の康イエの「誉れ」と同じですね。ペルの時のセルフオマージュになってる。あえて尾田っちは被せてると思う。

 

で、ペルは生きてたわけじゃないですか。深読みすると康イエも同じように…？と妄想しちゃう。

 

1051話「ワノ国将軍 光月モモの助」

光月モモの助が将軍として君臨するため「花の都」へ現れた。一緒に来たのは9人。なるほどなー！これがトキ様の言ってた予言かと。

 

月は夜明けを知らぬ君

叶わばその一念は

二十年を編む月夜に九つの影を落とし

まばゆき夜明けを知る君と成る

919話

 

 

919話で狂死郎こと傳ジローが時様が息絶えた最後の言葉を述べてました。973話でも。月というのは「○月」の将軍・大名が治めるワノ国だと解釈すると「ワノ国は20年後に9つの影が現れて夜明けになるだろう」的なニュアンスでした。まさしくその通りでしたね。

 

その9人とは以下の通り。

 

 

この9人が現れ平伏（落とし）忠誠を誓う形でモモの助を迎える図です。ワノ国の夜明けが来るのであった。

 

ここに「アシュラ童子」「イゾウ」の2人（生死不明）がいなかったのは寂しくもありつつ、結果的にトキ様の予言が見事に当たった。

 

まあ、トキ様に未来予知能力なんてない（と思う）し、カン十郎が裏切ることも知らなかったと思うので、トキ様は普通に赤鞘九人男を指してた可能性もあるが…（日和としのぶちゃんはカウントしてなかった説）。

 

1052話「新しい朝」

ヤマトが男湯に入浴して、お菊ちゃんが女湯に入浴してるのに「業」の深さを感じました。

 

1053話「新しい皇帝達」

977話

 

「9人目」のコール以前にジンベエ加入を祝した歓迎会が未だに催されてない！

 

討入に勝利して今までで一番でっかい宴をやろうと延期したものの…ジンベエ親分の歓迎会やってないじゃん。一人だけ城で本膳料理食ってましたからね。一味は外のお祭り行っちゃった。

 

 

「花の都」でお祭りはあった。「宴だァ！！！」とドンチャン騒ぎもした。これが「今までで一番でっけぇ宴」かは分かりませんが、ただ言えることはそこにジンベエの姿は無かった。

 

緑牛（アラマキ）退散してルフィに合流してたけど、たった一人で本膳料理食べたあとトボトボとドンチャン騒ぎしたルフィの元に行ったと思うと切なくすらある。

 

ジンベエの歓迎会無期延期である！

「9人目」のコールと同時にジンベエの歓迎会してあげてよ！

 

1054話「炎帝」

なァベック。そろそろ奪（と）りに行こうか。〝ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）〟（1054話）

 

シャンクスって「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」GETする気あったんだ。じゃあ何で「新しい時代にかけてきた」とか言いながらルフィのために左腕捨てたんだろ。両腕健在なら世界一の大剣豪ミホークと互角の戦闘力だったのに。

 

また漢字の表記は「奪う」で「とる」と書いてる。ここの真意も気になるところです。少なくとも所有者誰もいないので「取る」でいいのに。ひとつなぎの大秘宝は大笑いするお宝と9つの情報石でこの世の秘密が明かされる2つある。

 

シャンクスはロジャーがラフテル帰りに号泣したり含みを持たせていたので、「奪る」というの世界をひっくり返す方の情報ではと思ったり思わなかったり。

 

1055話「新時代」

「プルトン」を取り出すには壁を取り払う必要がある！！つまり「開国」とは防御壁を破壊し〝古代兵器を開放〟する事を意味する！！（1055話）

 

おでんの言う開国とは他国との交流ではなくワノ国に封印された古代兵器「プルトン」を開放することであった。20年先に「巨大な戦い」が起きる事を示唆して、ジョイボーイのために開国必要だったロジックを当てはめると「対世界政府」に必要なのでしょうか。

 

気になるのはどうやってウォーターセブンから運搬したんだろ？

 

344話

 

古代兵器プルトンは空白の100年の間にウォーターセブンの船大工一同で製造されました。グランドライン前半にあった超巨大戦艦をワノ国へ運ぶって…。レッドライン上通過は船乗り捨てなので約900年前でも100％無理です。

 

私が考えたのは今の魚人島があるレッドラインの穴をプルトンで開けた説でした。あともう一つある。

 

 

空飛んだか大ジャンプした説である。私もワノ国に古代兵器封印までは予想したが、てっきりウラヌスだと思ったらプルトンって。運んだ方法が気になりまくる。現状考えられるのはこの2つのみ。

 

 

かゆいところ

これでワノ国編解決なんだけど引っかかる点はドレークが滅ぼした編笠村です。

 

ここは編笠村という村があった。1年以上前カイドウの軍にX・ドレークという新しい〝真打ち〟が加入し、村の要であった用心棒侍5人がやられ全て破壊された（912話）

 

てっきりドレークが編笠村の人達を保護してると思ったし、今も保護してると信じてるけど一切フォロー無く終わった。この辺は扉絵連載で描かれるのでしょうか？私気になります！

 

まとめ

104巻も面白かったです。

 

それにしても、久米田作品におけるキャスバルさんや、ジャンプ投稿戦士のりゅうおうはいきてたさんや、エロ漫画雑誌における三峯徹さんのように、お馴染みになってるワンピSBS投稿戦士のさなだっちさんは歴史に残していい。毎巻楽しませて頂いてます。

 

104巻では時の流れでPTA役員になったさなだっちさんのもう真面目になった感ではじまり、オチでいつものエロ紳士っぷり。尾田っちのツッコミ漫才も板についてる。