『黄泉のツガイ』(荒川弘)5巻も相変わらず最高に面白い。いわゆる「安定して面白い」ではなく今巻も「驚くほど面白い!」です。この毎回のどんでん返しはたまらんなぁ。
手長足長を撃退し、その主であるデラの異母弟・ケンを仲間に引き入れたユル一行。先代田寺がユルの両親の脱走を手引きしたが、現在どこにいるのかは知らないとケンは言う。両親の手掛かりは得られず、先代田寺からユルの両親を追うことにしたデラは東村に探りを入れる。しかし、与謝野イワンが東村を蹂躙し始め…!?集いて、離れ、また集い…。災禍止まぬツガイバトル、第5巻!!
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与謝野イワンの「大凶」と「小凶」
17話
イワンのツガイ・マガツヒ「大凶」「小凶」は便利な能力である。2本の日本刀のツガイで本差「大凶」と小太刀「小凶」がそれぞれ役割が明確になってます。
祈祷師の腹を斬った「大凶」、空間を斬った「小凶」。小凶を刀を鞘に納めることで大凶で切った部分とそのまま入れ替わることが可能。それは人の往来も可能。ただし無制限に入れ替えはできず、人の往来なら2回までの行き帰りの2回のみのようです。
とりあえず、影森家襲撃時に壁を斬って元通りにして「西門」を作った男のひとりであるのは間違い無い。そしてユルとアサの両親ミネとナギサの血の匂いが刀に残ってました。
とりあえず私を影森家に預けて夫婦で沖縄に向かった飛行機の中で…消えた
・飛行中に上空で密室から消えてた
・東京から確実に搭乗してた。沖縄に着いたら飛行機の中にいなかった(3話)
ミネとナギサが今も生きてるか分かりませんが、沖縄行きの飛行機から忽然と消えたカラクリはイワンの「大凶」「小凶」によって実行されたと見て良さそうかな。飛行機でミネ&ナギサを偽アサ&アザミちゃんと同じように瞬間移動させたのでしょう。
影森家は一枚岩でないそうなんで、新郷(アスマの叔父)とイワンが両親の詳細を知ってるのかな。
偽アサとアザミちゃん
17話
面白くなってきました!
偽アサとアザミちゃんは下界へ連れ去られるのであった。
アザミちゃんは目の前で母親の首を落とされ、右様に起こされ気絶し、ついにはレイプ目の哀れな少女と化してたのに、今度は攫われちゃいました。
「東村」はまだまだ一癖も二癖もありそうながら、下界に降りてくるキャラで新しいドラマが生まれそうなのが面白いね。
レジェンドの左右様
「うそ!やだ!左右様って東村の!?」
「レジェンドじゃないですか!!」(18話)
見た目が宇宙人にしか見えないツガイとツガ友になったら、左右様の名前を聞いて東村のツガイでレジェンドであるって歓喜感激してました。
宇宙人みたいなツガイは能登(今の石川県)の方でひっそりと祭られていたのが、やがて人々から忘れ去られるも、野良犬が主となって契約したのでした。
会ったことなく能登にいてもレジェンドと言うぐらいなので、「解」「封」の双子がいた天下を二分した戦いを制御したのを聞き及んでいたのかな。古いツガイ界では伝説の存在!
左右様と昼と夜を別つ双子 | |
約400年前 | 関ヶ原の合戦 |
約700年前 | 南北朝の動乱 |
約1200年前(空海がいた) | 日本を二分する戦? |
これまで左右様を知ってるツガイは過去に会った事がある者(オシラサマ&手長足長)しかいなかったのでちょっと新鮮。左右様はかなりのツガイと会ってるけど、レジェンドだみたいな反応無かったので、登場したツガイは比較的新しく生まれたのかな。
また能登にいたのに普通に「東村の!?」と言ってることから、昔の「東村」は結界を張って下界と断絶してたわけでなく普通に存在知られて行き来できたっぽいですね。
ダンジ
ツガいの本体はこっちの世界に影ができないんじゃないか?(18話)
ダンジがツガイだったこともビックリですけど、それより驚いたのはツガイは影ができないこと!!
『黄泉のツガイ』の凄いとことは、この事実が判明して読み返すと本当にツガイだけ影が無く描かれていた点です。これにはビックリ仰天ですね。初期から徹底して描かれてる。
で、ダンジも本当に影が無く描かれてるんですよ。
1話
ダンジ影が無い!
荒川弘先生すっげぇぇぇぇぇぇ!!!!初期からツガイの影を描いてこないことを徹底しており、どんだけ設定作り込んでんだよ!って震えましたね。
と思ったけど1コマだけダンジに影があった。
ダンジに影がある(1話)
その気になれば影を作ることができるそうなので、この時はその気になってたということでしょうか。
それよりもっと気になるのはダンジは今までどうやって生活してきたんだろう?「東村」の大半の人はツガイが見えません。一般人はツガイが見えない。それはダンジの姿が見えないって事とイコールなわけで…。
1話
1話を読み返すとダンジは確かに「東村」の人とまったく話して無い。ユルのオマケでいるか、行商装ってるデラさんが来た時なども消えてる。やり取りあるのはヤマハおばぁと真の主である母ちゃんことキョウカさんだけである。
偽アサは地下牢のお勤めがあったので一般人に姿が見えないツガイだとバレることはないけど、ダンジは「居た」からね。
まあ、右様がアザミちゃんの前にあえて姿が見えるようにしたことがあるので、一般人にも見えるようにすることは出来ると思いますが…それでも生活する上では絶対「おかしい」となるはず。極力、村人と関わらずユルの前にだけ現れるマンだったのかな。
1話
東村のやり取りはちょっとしかないけど、母ちゃん(キョウカ)に仕事手伝えって言われてダッシュ逃亡して姿消すお約束と思われるやり取りも、ダンジがツガイと判明すると違う意味合いに見えるから不思議だ。
極力自然に姿を消す仕草だったのではないかとすら考えられる描写。
キョウカさん
「主」ではなく「母」と呼ぶよう…人間の母子のように振る舞えと言われていた。俺への命令はユルを見守る事。相方の…牢にいた方はアサのふりをする事と…有事の際にはヤマハおばぁを守れと命令された(19話)
ダンジと偽アサがツガイで主がヤマハおばぁでなくキョウカさんなら…真のラスボスはキョウカさん!?とならん含みがある描写ですよ!
アサもイワンも偽アサの主はヤマハおばぁと思ってた。騙された。じゃあ、キョウカさんが真の東村の闇…とはとても思えない。
偽アサはツガイなので東村の人々から視認できない。だから今も地下牢にいるのかと思いきや…、なんか全ておかしくねぇか?
それが主に見せかけたヤマハおばぁ介抱も適当に打ち切り、意味深に凄い勝負する風に立ち向かう顔してるキョウカさん。その場所は地下牢の「お勤め」する場所です。
本物だろと偽物だろうと地下牢にアサがいる意味よ…。
17話
何が引っかかるって、本物&偽物のアサが地下牢にいる意味なんだよなぁ。
本物のアサがいた頃は地下牢にアサは幽閉されて「お勤め」という名のよく分からんフワッとした任務してた。ミネとナギサが本物アサを連れ去って下界へ出てしまった。
ザシキワラシのツガイを偽物アサと見立てて地下牢に「お勤め」を続けていた。これは本当に兄・ユルを繋ぎとめる為に偽アサを地下牢に幽閉していた。ここまでは「まあ、分かる」範疇である。
しかし!
ユルが下界へ旅立っても、偽アサはおそらく地下牢(扉は破壊されてる)に居続けたと思わしき描写ですよ。
ヤマハおばぁもイワン襲撃で偽アサを下界に連れ去ることになり「ここまでか…」的な絶望してます。ザシキワラシの主キョウカさんも無人で普通に考えれば意味の無い本物・偽アサの「お勤め」をする地下牢へ行くのに含みある表所で向かう直前です。
地下牢に幽閉される「お勤め」とは何なのか?
本物のアサがそれを務めてた。両親ミネ&ナギサがアサを連れて逃げ出してしまった。だから偽アサ(ザシキワラシのツガイ)を立てた。それはユルを妹大好きなお兄ちゃんなので逃げ出せないように…的な鎖と語られてるが…。
うーん?やっぱユルが下界に降りても偽アサは地下の牢獄で「お勤め」を続けてるようにしか見えんのよね。妹大好きの優しい兄を繋ぐ以上の意味があるのではいなかと?
(本物だろうと偽物だろうと)アサが地下牢獄にいる「お勤め」…ってのは、意味があるのではないか?その対象は本物か偽物か区別できないのではないか?兄ユルを縛り付けるだけ以上の「何か?」を感じさせるのです。
キョウカさんが偽アサまでいなくなったのに地下牢に行く意味は無いし、なんか勝負する顔してる含みもある。東村のアサが「お勤め」する地下牢には何かがあるのではいか?と想像膨らませる。
5巻の本物アサちゃん
兄様に会いたい(20話)
うむ。
『黄泉のツガイ』は令和最高峰の妹可愛い漫画です。5巻でもアサちゃんは可愛かった。ただ、兄様とリアルにあって暴走する兄LOVE的なものはありませんでした。兄妹はリアルで会ってない。
偽妹のアサが東村出たことで(ツガイなのにユルに人間以上の感情を抱いてるのは明白)、本物妹と長年振りした(だも兄妹愛は本物)偽妹との妹戦争が起こる予感があります。令和最高峰の妹漫画はお兄ちゃんのハートを掴むのはどっちだ?
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